実験体しょうじょ(wrwrd)

012 (本当の自分編-001) ページ14

ワタシが男だってバレて

偽物の自分を演じなくて良いんだ

僕は僕で居ていい。





でも、だからって何かが直ぐに変わるわけじゃない

僕はそう簡単には信じないし

グルッペンは信じて良いかなって…思うけど

でも、直ぐに信じるのは怖い…。









A(好きに動いていいって言われても…どこ行こうかな…。)









自由に動いていいって言われても困る

僕はしたい事も、やりたい事も無いから

行く場所も無い。









A(…う〜ん、何処行っても僕に利益は無いからな…)









こういう所が

僕の功利主義と呼ばれる理由

わかってるよ…でも辞めれない

だって、利益が無いなら意味が無いじゃん









A(…あ、図書室って場所行きたい)









確か前に、エーミールが図書室に居るって言ってた

エーミールは、1番落ち着くから会いたい

あの人の傍にずっと居たい。




そう思ったら、僕の足は自然と図書室に向かってた

エーミールって人はきっと僕に何かくれる。

そう、僕の利益になるものを。









考えながら歩いていれば気づいたら図書室だった

僕はゆっくり図書室へ入れば

エーミールはすぐ傍に居た。









Em「おや、Aくんじゃ無いですか！」









僕が顔を覗かせれば嬉しそうに微笑む。

なんで、そんな嬉しそうなんだろ…

理由が分からないけど…嬉しそうなら良かった。




エーミールに近づきゆっくりと椅子に座る

何がしたいとか無いんだけど

ただ、傍に居れば安心する

不思議な感じ…。

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