ファーストキス【センラ】

よん ページ5

「うわっ！？」


大きな叫び声と共に、折原くんが私に倒れこんできた。
体の大きい彼を支えきることなど出来ず、ぺしゃりと潰れて後頭部を強打。



……そしてそのままの勢いで、



『んっ…！？///』









………唇が重なった。




強く押しつけられたそれに、初めての感触に、顔がぶわあああっと熱くなってゆく。
…状況が全く理解出来ない。え、待ってこれが私のファーストキス？え？え？？



混乱する私を他所に、折原くんはなかなか離れてくれない。
何だか…私が折原くんに押し倒され襲われてるみたいだ。しかも学校の踊り場で。


耐えきれなくなって、彼の厚い胸板をぽんぽんと叩くと、「ふはぁっ、」と何やら色っぽい吐息を吐き出した。



「初々しいねぇ」
『なっ…！？』


間近に迫った折原くん。そのまま近づけば、いくらでもキスできる距離だ。
分かりやすく動揺した私を見、折原くんはニヤリと妖艶に笑った。



「もしかしてファーストキス？どう、気持ちよかった？」
『…！？』
「真っ赤やで？…あー、ホンマ可愛い。俺、Aちゃんのこと襲うの、夢やってんよなぁ」
『…！な、んで、名前…』
「は、そりゃ知ってるに決まってるやろ？実は俺、Aちゃんのこと好きなんよ」






………ヤバい。この人、変質者だ。



*
どうも。もでです(略した)
今回はがっつりドSってわけではないですが…ドSぽい感じになります。
感想などコメントにて教えていただけると幸いです…*°

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