さん ページ4
ぱたぱた、上履きの乾いた音が廊下に響く。
10mもいかないうちに息が切れ始めてきた。なるほど、これが体力の衰えというやつか。
『…あれっ?』
教室から少し離れたところにある階段を下り切ったところで、お気に入りのクマのキーホルダーがなくなっているのに気づいた。
きょろきょろと見回すと、階段の下の方に緑色の塊が落ちている。
『…私のクマちゃんだ』
くるりと向きを変え、愛しのクマちゃんを取りに行こうとしたその時、
……上の方から、誰か走りよってくる気配。
びくりと固まって見上げると、高校生にそぐわない金髪が覗いた。
(…折原センラくん、)
名前ぐらいは知っている。
何せ学園の王子様。あれほどキャーキャー騒がれていたら嫌でも覚える。
まあ生憎タイプではないので、目を逸らすに留める。
私のことなんて眼中に入っていないのか、それとも急いでいるだけなのか、折原くんはそのまま階段をかけ降りた。
………そして見事にクマのところで足を滑らせ、
「、うわっ!?」
『へ?…うわああああっ!?』
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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2021年3月27日 20時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - さくら子さん» レス遅れてしまいすいません(><) ありがとうございます ……!! 周りとは違う感じを出そうと頑張ってたのでそう言ってもらえて嬉しいです !!!! (2020年3月17日 17時) (レス) id: e4f13cf625 (このIDを非表示/違反報告)
さくら子 - 王道だけど人とはどこか違う感じがいいですね〜*!私は裏千家なので推しと好きなジャンルのよくばりセットです お腹いっぱい ゴチソウサマ (2020年2月18日 21時) (レス) id: 5cde58dc63 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - ちゆさん» ありがとうございます;; 今まで全然そんなことなかったのですが、急に小説を書くことが怖くなってしまって、、まだ完全に抜けきったわけではないですが ゆるゆる頑張ろうと思います;; (2019年12月22日 16時) (レス) id: 036013db22 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆ(プロフ) - スランプは誰でも一回は来ると思います…(上からなんかさーせん)いつでも待ってますね!もでらーと。さんの作品いつも楽しく拝見しております!お体には気を付けて… (2019年12月22日 13時) (携帯から) (レス) id: 3c60ed8354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もでらーと。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/
作成日時:2019年8月11日 12時