すいーと・すいーと・まいほーむ【あほの坂田】

にじゅうなな ページ28

「Aちゃん！？大丈夫なの！？」
『へ…？あ、おかげさまで』


数日後。
久しぶりに出勤すると、美人先輩が駆け寄ってきた。
相変わらず今日も美しい。正直なところ夏目先輩より可愛いような…



「よかったぁ……Aちゃんが休むとか珍しいからさ、めっちゃ心配しちゃって。風邪引いたの？」
『まぁ、そんな感じです』


そして彼氏と楽しんでました〜…なんて言えないけれども。
あははと笑って誤魔化せば、「ああああムカつく！アンタ可愛い！！」と謎すぎる逆ギレをかまされた。


『何言ってるんですか…先輩には敵いませんよ』
「そーゆーところだって！坂田が惚れたのも分かるわぁ」
『…………………………………え、？』



"坂田が惚れた"？


………え、ちょっと待って。え、え？
信じられない気持ちで先輩を見上げると、何でもないというような表情で「ん？」と返された。



『あの、坂田先輩が惚れた……って、』
「あれ？本人知らない系？アンタと坂田が付き合ってるって、もう結構有名になってるよ？？」
『……えええええええええ！？』


そんなっ……！！
バレないように、って必死に頑張ってきたのに！職場では坂田先輩と関わらないようにしてたのに！
何でバレてんの…！？



「そんな青ざめなくてもいいじゃんw 坂田とAちゃん、お似合いだと思うけどなぁ」
『あ、ありがとうございます…？』

至って楽しそうな美人先輩。
ニコニコと嬉しそうだ。まあ面白がってるんだろうけど。



「同棲とかしてんの？」
『い、一応』
「へ〜え、やるじゃん。じゃあ結婚とかも夢じゃないね」



＿＿＿＿＿"結婚"。
こそばゆい その響きに、胸がドクンと波打つ。

坂田先輩は…結婚とか、考えてるのかな。もしかして、そんなのしたくないって思ってるのかな？



「結婚式、スピーチしてあげるからね」
『気が早いですよ…』
「坂田Aになる日も近いねぇ」
『やっ、やめてください！！』



*
早く結婚せぇや！と思ってるのは私だけでしょうか…(小声)
あと、夏に花粉症ってあるんですかね？最近花粉症っぽくて…困ります(＞＜)

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