にじゅうよん ページ25
「俺、Aと浦田さん付き合ってんのかなぁって…疑っとってん」
『いや悪いのは私ですから!!疑わしい行動とって、しかも坂田先輩に内緒にして…』
「……まって、浦田さんとAっていつ知り合ったん?」
坂田先輩が酔い潰れて帰ってきた時の話をすると、「えっ…」とまさかの絶句。
不思議に思って顔を覗きこむと、「…あのな」とゆっくりと話始めた。
「次の日起きてな、俺どうやって帰ってきたんやろうって悩んどってん。まったく思い出せへんくてさぁ」
『、ふふ』
「まさかこんな形で解決するとは…」
本当に同感だ。私もまさか 玄関開けたら浦田さん…だなんて考えてなかった。
勿論、それがきっかけでこういう事になってしまうってことも。
「んで…浦田さんとは、何しとったん?」
『それは…』
言うべきか、言わないべきか。
恐る恐る坂田先輩を見上げると、「うん?」とあざとく首を傾げている。
『…家に帰ってからのお楽しみです』
・
『はい、お誕生日おめでとうございます』
「…ふぇ?」
1日早いですけど、と小さい袋を差し出すと、しばらく硬直したままの坂田先輩。
両手がふるふると小さく震えていて、そしてがっくりと項垂れた。
『先輩!?』
「………いや、俺ホンマに恥ずかしい勘違いしてたんやなぁって思って…」
ごめんありがとう、とふわりと微笑み、坂田先輩は袋を開ける。
中から覗いた、お揃いのネックレス。一目するや否や、「めっちゃええやん!!」と目を輝かせて飛びついてきた。
『うっ…わ、私一応病人なんですけど、』
「Aありがとう!!愛してるで!大好き!!」
『っ…///』
ぎゅうぎゅうと抱き締められて、でもその温もりが心地よくて。
自分が病人だなんてことも忘れて、そっと先輩の背中に腕を回した。
「…ごめんな、怖いことしちゃって」
くしゃり、坂田先輩の細い指が私の髪に絡まる。
恥ずかしくなってうつむいたけれど、後頭部を掴まれて視線を合わせられた。
「…好きやで、A」
『私もです、』
坂田先輩は余裕ありげに微笑むと、私の額にそっとキスを落とした。
「風邪治ったら、続きしたるからな」
*
殿堂入りありがとうございます…!
まさかここまでいくとは…とびっくりしてましたw本当にありがとうございます!!
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ナギ(プロフ) - 『なな』なんですけど、なんで浦田さんがなまってるんですか?うらさん埼玉県出身ですよ? (2022年11月7日 22時) (レス) @page8 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - 梨鈴@坂田家さん» えっ是非(は) んええありがとうございます;;大丈夫です私も書きながらニヤニヤしてました() (2019年12月22日 17時) (レス) id: 036013db22 (このIDを非表示/違反報告)
梨鈴@坂田家 - もでらーとしゃんしゅきでしゅ。けっこんしましょ。(((キモ あ、すごくおもしろかったです。読み終わったあとの余韻(?)すごすぎてずっとニヤニヤしてました((キモいってだから (2019年12月11日 18時) (レス) id: 0ebf5613e7 (このIDを非表示/違反報告)
扇@crew(プロフ) - もでらーと。さん» ありがとうございます!それでは、【決定事項】に追加させて頂きます。 (2019年10月3日 17時) (レス) id: 7b253820d2 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - 扇@crewさん» はい … !! よろしくお願いします (2019年10月3日 14時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もでらーと。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/
作成日時:2019年4月25日 17時