じゅうさん ページ14
『本当にありがとうございます…すいませんでした…』
「いやいや、何でAちゃんが謝ってんのw悪いのは坂田だから」
坂田先輩は、隣の寝室ですやすやと眠っている。
相反するように明るいリビングには、向かい合う私と浦田さん。
夜ももう更けてきたのに…本当に申し訳ない。
「大丈夫だから、気にしないで」
『でも…』
「いいから」
問答無用で圧をかけられ、ううう…と思わず唸る。
その仕草が面白かったのか、浦田さんは5分ぐらい笑い転げていた。
「ははははっ…wAちゃんおもしろ。坂田に似てるなあ」
『はっ!?やめてくださいよ!私あそこまでドジじゃないですし!!』
「ひどww」
何だろ…浦田さんといると、あんまり緊張しないで済む。
今日出会ったばっかりなのに、昔からの親友みたいっていうか…なんでだろ。
・
ふいと顔を上げると、浦田さんが私をじーっと見つめていた。
『…?どうしました?』
「なんか…坂田がAちゃんの事好きになったの、分かる気がするなあって思って」
『……へっ?』
首を傾げていると、浦田さんはふうわりと口許をほころばせた。
目尻が優し気に細まり、ぐっと幼い印象になる。
「何ていうか…さ、坂田のタイプとかとは全然離れてるけど、なんか惹かれたんだろうなぁ…って」
『そう、ですか?』
「うん。俺が坂田だったら即 堕ちてたね」
「だってこんな可愛い娘、堕ちない訳ないでしょ」と当然のように笑われ、首まで ぶわああっと赤くなる。
堕ちる、だなんて…こんなクソイケメンに言われて、ドキドキしない方が可笑しいでしょ。
「ま、せいぜい頑張れよ。坂田って意外とめんどくさいからな」
『そうですねw』
「何か手伝えることとかあったら言って。俺でよければ相談とか乗るし、」
(その手があった…!!)
何でもっと早くに気づかなかったのか、馬鹿らしくなる程に笑えてきた。
こんな簡単なこと…、彼の親友に頼れば一発だったのに。
『ぜひっ!!あの、手伝ってほしいんですっ!!』
「お、おう…、?」
身を乗り出すと、浦田さんは困ったように微笑んでいた。
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ナギ(プロフ) - 『なな』なんですけど、なんで浦田さんがなまってるんですか?うらさん埼玉県出身ですよ? (2022年11月7日 22時) (レス) @page8 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - 梨鈴@坂田家さん» えっ是非(は) んええありがとうございます;;大丈夫です私も書きながらニヤニヤしてました() (2019年12月22日 17時) (レス) id: 036013db22 (このIDを非表示/違反報告)
梨鈴@坂田家 - もでらーとしゃんしゅきでしゅ。けっこんしましょ。(((キモ あ、すごくおもしろかったです。読み終わったあとの余韻(?)すごすぎてずっとニヤニヤしてました((キモいってだから (2019年12月11日 18時) (レス) id: 0ebf5613e7 (このIDを非表示/違反報告)
扇@crew(プロフ) - もでらーと。さん» ありがとうございます!それでは、【決定事項】に追加させて頂きます。 (2019年10月3日 17時) (レス) id: 7b253820d2 (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - 扇@crewさん» はい … !! よろしくお願いします (2019年10月3日 14時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もでらーと。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/
作成日時:2019年4月25日 17時