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いじわる ページ10

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「ねー、暑いってば」

「ふーん」

「ふーんじゃなくてさ、離れてよ、動けない」

「いいよここにいれば」



朝ごはんを食べようと、わらわらと集まってきてみんなで一緒にそれぞれ食べたあと、ソファに座っていたら静かに私の近くにやってきてそのまま器用にソファと私の身体の間に滑り込んできたスンミナ。

ちょうどいいのか、肩に顎を乗せてスンミニの長い腕は私のお腹の辺りに回っていた。

今考えればスンミニは割と昔から距離が近い方だったと思う。最初こそ驚いたりはしたものの、皆と同じように接してくれてるのが嬉しくて何とも思わなくなった。まあ、そういうところが距離感バグって言われるんだろうけど。



「何してんの?」

「ステイとお話してるの〜」

「えー、僕と話しないの?」

「今してたじゃん」



そう言った私に鼻で笑って今度は耳元で小さな声で「あー」だの「おー」だの唸り始めてうるさいと怒れば待ってましたと言わんばかりにへへ、なんて笑うのだから本当におかしい人だと思う。

とりあえずステイが喜ぶかもと思って、しょうがないからかまうついでにバブルのボイスメッセージを起動して「スンミナ、わん!」のやりとりを送っておいた。

それからも私の髪をいじりはじめたり、飽きたと思ったら「セルカ撮ろうよ」なんて言ってくるし、今日のスンミニはかなりかまってちゃんすぎる。



「ねーえーなんなの、どうしたの」

「メンバーにくっつくのに理由いる?」

「じゃあチャニオッパにも理由なしにくっつくの?」

「マンネだけだよ」

「私はマンネじゃないもん」

「マンネズでしょ」



じとっと目をスンミンの方に向けるとまた鼻で笑って、髪の毛をわしゃわしゃと撫でながら「きようぉ〜」なんて言ってくるのだから、なんというかもうかれこれ五年以上は一緒にいるというのにあまり掴めない。

もういいや、とまだちょっかいを出してくるスンミニを無視して、そろそろ次の季節の服でも買おうかと通販サイトを開いたところでイエニが「ヌナ〜」なんて声をかけてきて。



「イエナ!どうしたの!」

「コーヒー飲むんだけどヌナも飲む?」

「いれてくれるの〜?」

「うん、アメリカーノでいいでしょ?」

「やった、ありがとう〜!」



かわいいマンネがコーヒーを入れてくれるなんて、と嬉しいなあと思いながら視線をスマホに戻したら「ねえ」なんてまだ隣にいるスンミニが声をかけてきたのだった。

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みんちゃん - 話読ませて頂いてます!もっともっとお願いします🫶🏻 (10月9日 2時) (レス) @page50 id: 3060757284 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ちゅんぴさん» ありがとうございます!新作の方も最後までお付き合い頂けると幸いです🫶🏻 (6月25日 21時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんぴ(プロフ) - 新作ももちろん読んでおります…!スンジニに取り合いされる世界線…いい… (6月24日 23時) (レス) @page31 id: 597d570f11 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - もさん» コメントありがとうございます🙌🏻少しこだわっていたのでそう言ってくださって嬉しいです!ありがとうございます🫶🏻 (2023年3月7日 22時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 挿し絵が毎回クオリティ高すぎる!すごい!更新楽しみにしてます!!! (2023年3月7日 9時) (レス) id: 38e0623d52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2023年3月7日 0時

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