You are IDLE！5【Stray Kids】

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「ソラ、迷子にならないようにね〜」

「そう言ってるヒョンジニが迷子になるからね」



クリスマスの歌番組も終盤、出番を終えた私たちは裏に戻ってエンディングまで待機していた。

久しぶりに有観客でやることでエンディングの時に来てくれたお客さんに挨拶するのに、沢山の出演者がいる中ステージに立つことになっていて。

一度迷子になったことがあるから、と今日も散々からかわれていたのだった。



「オッパ、友だちのとこ行ってきていい？」

「ITZYのとこ？」

「そうです」

「うん、いいよ。見失わないように気をつけてね」



そして、とうとうエンディングの時間。少し離れたところからこっちに来て、と手を振ってくる友人のところに行きたいと言えばすんなりと許可が出た。

多分、同じ事務所で仲がいいからもし迷子になっても着いていくんだよ、と言われているような気がしてちょっと不服だけど。



「あぁソラヤ〜かわいいウリソラヤ〜」

「ヤ〜……かわいいのはイェジもでしょ」

「よく一人でここまで来れたね〜偉いね〜」

「なんだと思ってるの！わたしを！」



沢山人がいるから狭いこともあってぎゅうぎゅうとくっついてくるイェジにちょっとむっとすれば、それすらもかわいいと言ってくるものでメンバーとはまた違ったむず痒さがある。

グループのところに向かったからイェジだけがいるわけじゃなくて。私を見てぞろぞろと私の元へやってきてしまって何だか恥ずかしくなった。



「オンニ写真撮ろう〜」

「みんなの衣装白いから浮いちゃうね」

「かわいいよ！大丈夫大丈夫〜」



そう言われて流れのまま写真を撮って、そうしているうちにaespaの子たちも来てわちゃわちゃ話してまた写真を撮って。

そうしている間にちらっと目をやれば少し離れたところにいるメンバーたちを見て「あ……」なんて声を出してしまった。



「そろそろ戻る？」

「追いつけなくなる前に戻るね、また会社でね。カリナちゃんたちも、またね」

「今度ゆっくり遊ぼうね」



手を振って、その前に「また連絡するね」と声をかけてみんなのところへ向かう。途中で他にも知ってる人とあって少しだけお話をして、少し駆け足でみんなの元へ。

その時に「ソラヤ〜！！」と客席の方から声をかけて頂いて手を振ったりハートを作りながら歩いていたら、一番後ろにいたチャニオッパにとん、とぶつかってしまった。

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