年下犬系彼氏の事情【松野千冬】

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「も…少しこのまま…っ、がいいかなぁ…っ」


涙声になっている事に気づいたのか、体を引き離された。





千冬「なんで…泣いてるんですか？」


千冬くんは何がなんだかわからないようで困っている。



「えと…、ゴミ！ゴミが入っちゃって…っ」


わっかりやすい嘘ついちゃったな。




千冬「嘘ですよね。何かありましたか？」

「な、にもないよ…」

千冬「言ってください」

「……ち、ふゆくん、あの…ね？さっき千冬くんの…スマホが鳴って…っ、見ちゃって…それが元カノからで…っ、」

千冬「え、」





千冬くんは開いた口が塞がらない。




「"また、クレープ食べたいな"って来てて…、どういうことなのかなって…」

千冬「ち、違うんですよ！これは…っ」





言い訳のように始まる言葉に私の中の糸がプツンと切れた。





「なにが違うの！？私見たもん…っ！、千冬くんと…その子が…駅で話してるの…っ！仲良さそうに話してた！言い訳なんか聞きたくないよ！！！」








止まらなかった…、まさかここまで自分が言い切ることに内心びっくりした。






千冬「…っ」





千冬くんは言い返して来なかった。








最悪の空気作っちゃったなぁ。








もう終わりなのかな…、











何も言ってこない千冬くんに正直ムカついた。

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