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メリーを見送り、一行はウォーターセブンへ帰ってきた
Aは宿へ向かう麦わらの一味から気付かれないように側を離れた
暗くなった海岸に辿り着き、余計な衣服を岩陰に隠す
ゆっくりと海へ沈んでいくA
人魚になった彼女は、海の中で1人の夜を過ごした
メリー号に乗れなくなった今、Aはこのまま皆と居ていいのか分からなかった
自分自身の答えが見つからないまま、数日が経つ
Aは岸辺に溜まった瓦礫の上に座っていた
その視線の先には、フランキー達が船造りをしている場所がある
久々に自分へ近づいて来た足音は、背後で止まった
フ「嬢ちゃん…こんな所に居たのか」
『……。』
麦わらの一味が何処を探しても見つからなかった彼女を見つけたフランキーは内心驚いていた
フ「麦わら達えらく騒いでたぞ？」
『…そうですか』
フランキーは隣に座る
フ「……何で仲間のとこへ戻らねぇんだ？」
『…僕は船を降りたんだ』
フ「ん？何言ってやがる。そりゃ、ニコ・ロビンと同じ条件付けられてたんだろう？誰も気にしねぇさ」
『……だけど、』
フ「あいつらがそんな事気にするような奴らじゃねぇ事はお前の方が分かってんだろ」
『違うんだっ……』
Aは顔を歪めた
『僕は最後に、メリーを……仲間を見捨てた。フランキーも見てただろ』
フ「……。」
『皆が優しいのは知ってる。だけど……』
フ「お前はアイツの言ってた事聞いてなかったのか？アイツは幸せだったって言っただろ！」
『……っ…』
フ「俺が今作ってるのはお前らの新しい船だ。メリー号の想いもお前らの想いも全部組み込んで造りあげる！俺の夢をメリー号やお前らが叶えてくれたんだ！しけたツラすんなよ」
『……そっか、あれが新しい船…』
骨組みだけの大きな船を見つめた
フ「…嬢ちゃんの想いだってなんだって、この俺様が造った船に乗せていけ。絶対に後悔させねぇから」
『フフ、凄いなフランキーは。何だか悩んでる僕が馬鹿みたいだ』
フ「あぁ、馬鹿なんだよ」
フランキーはAの頭を撫でた
『…フランキーも一緒に海に出るんでしょ？』
ニッコリと笑うAの言葉で、撫でる手は止まる
フランキーはゆっくりと立ち上がった
フ「俺はこの島からは離れねぇよ」
ボフっ
もう一度頭に大きな手が置かれた
フ「今日は宴をするらしいぞ。必ず来いよな。んじゃぁな」
それだけを言い残し街へと戻って行った
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サヤ - 更新ありがとうございます！次はいよいよあそこですね！！これからも楽しみにしてます！ (2019年8月2日 9時) (
レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。アマゾンリリー編（頂上戦争編集）、魚人島編集が楽しみです。お願いします。続き楽しみに待ってます。 (2019年5月19日 4時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
華洛 - いつ見てもこのシーンは超感動です。続編おめでとうございます！ (2019年5月18日 21時) (レス) id: 145cad14b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2019年5月16日 17時
