第38話 ページ38
「こんなにも…どうやって集めてるの！？」
少し興奮気味に私が聞くとエースもサボも誇らしげだ。きっと誰かに自慢したい気持ちと秘密にしておきたい気持ちとの戦いが続いていたのだろう。
「町のチンピラ達から奪ってんだ。そんなに難しい事じゃねェ。」
サボは得意げにそう言った。確かに、私がエースを見ていた時もヒラヒラと余裕そうに逃げていたな。
「いつか俺たちが海賊になった時に、この金で海賊船を買うんだ！」
エースが目を輝かせて話す。やっぱり、この二人は海賊に憧れているんだ。
ルフィといい、この二人といい、最近の子どもの中での海賊はどんなイメージなのだろう。
私はシャンクスに出会うまで、海賊は危険で恐ろしい人ばかりだと思っていたけれど。
「二人は海賊ってどんなイメージ？」
すると二人は、嬉しそうに話し出した。
「自由！あと、冒険！」
「俺も、自由！あと、名声だ！」
海賊＝自由とは、こんな風に子どもが語ればキラキラした物に見えるが、自由が過ぎて政府が手を焼いている者もいる。
「二人はどっちが船長？」
「もちろん俺だ！」
「馬鹿言えよサボ。お前は俺の航海士だろ？」
二人は立ち上がって言い合い始めた。
ずっと二人で海賊を目指しているのに、誰が船長かを考えた事が無いという二人。
どちらかが上でも下でもなく、お互いが認め合える存在。
そんな関係を眩しく感じて私は思わず目を細める。私にも、そう思える人が欲しいと思った。
「どっちが船長でも、きっと最高の船だ
よ！」
「…あ、ああ！当たり前だ！」
「…おっ、おう！」
立ち上がっている二人を見上げる形になって笑いながらそう言うと、二人は少しどもりながら答えた。
「どうしたの？二人とも顔赤いよ？」
「「何でもねェ！！」」
声を荒らげてそう言うので、私は引き下がった。急に焦ってどうしたのだろうか。
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桜(プロフ) - 暁さん» 暁様、ご観覧有難うございます！そんなふうに言って頂けて凄く凄く嬉しいです！！私は、実はエース推しです…！ハンコックも大好きなので、いつか絡ませられたらなと考えております！ (2020年5月20日 22時) (
レス) id: 05ec690416 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます！！これからの展開が凄く気になりますね！作者さんは誰推しなんですか？！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2020年5月20日 21時) (レス) id: 609e2d783b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年5月8日 11時
