第30話 ページ30
「おい、小娘！この肉はエースが取ってきた肉さ。あたしらにも分け前を渡すことで食卓に並んでいる！おめェには明日から死ぬ気で働いてもらうからな！
一日に一回茶碗一杯の米、コップ一杯の水。これだけは保証してやる。
それと、ここでやらされた事は絶対にガープにチクるな！」
まくし立てるように一気に話し切ったダダンの顔は心做しかスッキリして見える。
まるで泣き叫べとでも言いたげだ。
思い通りにさせると癪なので、質問をひとつしてみる。
「仕事って何をするの？」
「掃除、洗濯、靴磨きに武器磨き、窃盗、略奪、詐欺、人殺し！」
私は思わず笑ってしまった。
この人達、ほんとに人殺してるのかな？
「ハハ！酷いや！」
「笑ってんじゃねェよクソガキャー！そこは泣いて怯えるところだよ！」
「偽善者より心優しい山賊の方がマシだよ」
「心優しいって照れる…って！話し聞いてたのかてめェ！一体どこから心優しさを感じたんだよ！」
憤慨しているダダンを尻目に、私はドグラに尋ねる。
「ねー、エース君ってどこ？」
「って、聞いてないんかいっ！」
ズゴッという音と共にダダンは地面に頭を突っ込みながら私への華麗なツッコミを炸裂させた。
全く、突っ込むのはどっちかだけにして欲しい。
『大丈夫か、お頭ァ！』
もうこの人達と話していても埒が明かないので用意された茶碗一杯の米とコップ一杯の水をありがたく頂く。
『ってそれは食べるんかいっ！』
明日からは私も働かなければ。
さっきダダンに何を言われたか思い出す。
掃除、洗濯…掃除！まずはこの汚いボロ小屋を何とかしなければ。なんてったって今日からここは我が家だ。
エース君のことも気になるが取り敢えずお風呂に入って、ダダンに投げ込まれたこれまた
ホコリ臭いへやでゆっくりと目を閉じた。
再び目を開けた時はもう朝で、エース君は既に外へ行ってしまったようだった。
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桜(プロフ) - 暁さん» 暁様、ご観覧有難うございます！そんなふうに言って頂けて凄く凄く嬉しいです！！私は、実はエース推しです…！ハンコックも大好きなので、いつか絡ませられたらなと考えております！ (2020年5月20日 22時) (
レス) id: 05ec690416 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます！！これからの展開が凄く気になりますね！作者さんは誰推しなんですか？！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2020年5月20日 21時) (レス) id: 609e2d783b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年5月8日 11時
