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市場に着くと沢山の人で賑わっている。
身分の低い人から高い人まで幅広いけど、目立った差別はない。
全ては呪術師であるか否かだ。
着物をしっかり着込んで包帯もしっかり隠して準備万端。
私の仕事は荷馬車を解体した後に馬の世話をすることだ。
定期的に役人が来るから念には念を。市場にはなるべく行かずに顔は覚えられないようにする。
『今日は人多いね。やっぱり桜ノ皇子の影響かな』
「そうかもね。あ、でもあれ見て。あの服、隣国の薔薇ノ国の人。多分、雨とか不作の影響ね」
なるほど。私の村もこの市場も桜ノ国の端っこの方だから薔薇ノ国にかなり近いのだ。
だから比較的近い他国の桜ノ国の市場にも人が流れてきているらしい。
「ほら。馬の世話いってらっしゃい！」
『うん。カスミも頑張ってね』
二頭の馬を引っ張りながら河岸へ連れて行く。
周りにも同じように世話をしている子供がいるが中々に手こづっている。
私は小さい頃から馬を扱ってたこともありお手の物。だから手伝うこともしばしば。
「おねーちゃん、お世話じょうずだねぇ！」
まだ10才にも満ていなそうな女の子が興味津々に近づいてくる。
こう、なんだろう。年下の子に慕われるのはちょっと嬉しい。
『ありがとぉ。貴方も小さいのに偉いねぇ』
髪の毛をわしゃわしゃ、とすると満面の笑みで抱きついてきた。
「あのねあのね！さっき、お馬さんたっくさんいるの見たの！キラキラしてて、おっきいの！一緒に
見にいこっ！」
『キラキラ…？わかった。しっかりお世話してから一緒にみにいこうね』
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2020年1月18日 0時) (
レス) id: 4f83e9d9b1 (このIDを非表示/違反報告)
熊ねぇ→RONON(プロフ) - タイプ過ぎるよ(・_・)← よかったら宣伝良いですか？ (2020年1月7日 19時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2019年12月27日 19時
