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坂田様は、お茶入れてくるわ!と言ってパタパタと部屋の隅に走って行った。


変な人。今の内に逃げられるだろうか。逃げたらどこに行こうか。


もうあの村には戻れない。居場所がない。生きる場所がない。



父さんは、カスミは、母さんはどう思ってるんだろう。



「はい、お茶!」


『…ありがとう、ございます… 』



温かい湯飲みを渡されてぼんやりと眺める。毒でも入ってるのかな…


口にしないことを不満に思ったのか坂田様はぷくぅっと頬を膨らませてこっちを睨んでいる。



「そんなに怪しまないでもええやん!1週間はAちゃんの世話頼まれてるの。だから死んだら僕が怒られるの!

僕、呪術師の生き残り見るの初めてなんよ。それくらい今は呪術師がいないの。対応がかなりごたついてるから大人しくしてれば最悪の事態を免れるかもしれないし」




『えっと…。じゃあ、いただきます… 』


今はまだ、殺されない。少しだけ安心した。

かなり喉が渇いていたから全部飲み干してしまった。



「ふふっ。こっちおいで?せっかく1週間は僕と過ごすんやから、面白いもんいっぱい見せたげる!」





多少治った頭痛にほっとしながらも寝かされていた布団を出る。


皇族も優しいものだなぁ、と呑気に思いながら着いて行った私は相当なお馬鹿に違いないのだ。

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ひより(プロフ) - コメント失礼します!すごく面白いです!更新頑張ってください! (2020年1月18日 0時) (レス) id: 4f83e9d9b1 (このIDを非表示/違反報告)
熊ねぇ→RONON(プロフ) - タイプ過ぎるよ(・_・)← よかったら宣伝良いですか? (2020年1月7日 19時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩葉 | 作成日時:2019年12月27日 19時

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