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『人数合わせで参加したんだろうけど、合コンはダメでしょ?A、帰るよ』
私を無理矢理立たせたかと思うとそのまま手を引いてお店を出てしまった
「先輩?」
必死に付いていきながら話しかけても無反応で
「ソクジン先輩!」
立ち止まって大きめな声を出すと
振り返った先輩は少し怒っていて
私はまた混乱してしまう
「なんで私は今こうなってるんですか?全然理解できないんですけど」
それでも理由が分からなくて話すと
『とりあえず何か食べようか、お腹空いてるよね?』
また私の手を取って近くにあった食堂に入った
チゲを頼んで向かい合うと
『ごめん、たまたまあのお店に居たんだけどトイレで合コン相手の子たちの話聞いちゃって』
先輩は申し訳なさそうに話し出した
『Aちゃん狙いだったから無理矢理襲われたりしたら大変だなって思っちゃって』
「だから彼氏のフリして連れ出してくれたんですか?」
『Aちゃん合コンとか好きじゃないって思っちゃって…もしかして気に入ってる子いたりした?』
「いや…人数合わせなんで」
つまりは…
私の合コン現場を見かけた→たまたまトイレで話を聞いた
私がお持ち帰りされると思った→彼氏のフリした
そして現在に至る
って事で…そんなドラマみたいな事実際あるのか?
って私の頭は今フル回転だ
"楽しい週末に喧嘩でもしたの?ほら、美味しいチゲ食べて仲直りして帰りな"
完全に勘違いしているおばちゃんがニコニコしてチゲを置いていき
私はチゲを見ながらまた考えてしまった
『冷める前に食べよ?』
「はい…」
私を連れ出した理由は分かったとして
なんで私はソクジン先輩とご飯食べてるんだろ?
『Aちゃん?嫌…だった?やっぱり』
「会社のアイドルと食事するの嫌がる人なんていませんよ!ただ…」
『ただ?』
「こんな状況はドラマだけだと思ってました」
素直に話せば豆鉄砲くらったような顔してる先輩と目が合ってドキッとする
『じゃあ俺は王子様になれたわけだ!』
しばらくして笑った先輩の顔は
どんな俳優よりもカッコよかった
「ご馳走様でした…あと、ありがとうございました」
食事を終えてタクシーで家まで送ってくれた先輩にお礼を言うと
『週末ゆっくり過ごしてね』
どこまでも爽やかに、カッコよく帰って行った先輩
ハイスペックすぎてついていけない
「あ、ドラマ見なきゃ」
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はな(プロフ) - あやさん» キュンキュンこれからもしていただけるように…頑張ります!(笑)読んでくれる人がいるだけで頑張れますが、コメントいただけると力になります。ありがとうございます♪ (2020年5月5日 3時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - PalaceJさん» 私も流れに悩むと最初から読んでみたりするんですが、こんなにこの話を愛していただけて嬉しいです。意外と単純にその時の感覚で書いてるので、変にならないよう頑張りますね! (2020年5月5日 3時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - じあんさん» 読んでいただいてありがとうございます。本当自己満で更新もなかなかで申し訳ないですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪ (2020年5月5日 3時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 続き気になります!!(興奮w)キュンキュンしながら読んでます!! (2020年5月4日 6時) (レス) id: d9a3315dec (このIDを非表示/違反報告)
PalaceJ(プロフ) - 更新ありがとうございます。お話を公開してくだってありがとうございます。。。(誰)本当に好きすぎて、更新のたびに一話から読んでます。ソクジン先輩イケメンすぎる…公開カップル笑いましたw 言葉のチョイスとか、毎度最高です。 (2020年5月2日 18時) (レス) id: dd454971fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年10月28日 23時