足駄をはいて首ったけ【SVT】短編 (ページ9)

今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:26,138 hit

9 ページ9

『俺がロング好きだって言えば髪切って、スキニーがいいって言えばロンスカばっか着て…』

あ…全部バレてたんだ…

『だいたいスキニーがいいって言えば普通ミニスカ着るんじゃねーの？』

「へ？」

そこ？そこなの？って…ジフンも男なんだなって

自分が責められてるのを忘れてしまいそうになる

『んな事別にどうでもいいんだよ…俺の事好きなんだってずっと思ってた』

「あ…」

気持ちの裏返しすらバレていた

自分では分かってないのに

ジフンには全部お見通しだったんだ

『理解してたよ…俺の夢知ってるからAは友達でいようとしてくれてるんだって』

そう言って冷蔵庫からコーラを持ってくると

一気に半分を飲み干したジフン

『でもさ、嫌なんだよ！俺には顔を赤らめたりしないくせになんで簡単にドンヘヒョンたちには見せるの？

何簡単に私に彼氏が出来たらとか言うの？

なんでクリスマスに俺じゃない誰かと飯食うの？』

ジフンからの言葉攻めに

「ごめ…ん」

としか返せない

『そんな言葉聞きたいんじゃねぇよ！なんで好きって言わないんだよ』

「好きだけど…ジフンの事好きだけど…」

『だけどとかいらない』

「うん」

そう言って沈黙が流れると

『俺はAの何なの？言っとくけど俺は友達やめるって言われればそっちの方がいい』

「え？」

『友達やめるなら彼氏になるだけだから、それ以外選択肢ねぇから！

どんだけ一緒にいたと思ってんの？どんだけAの事想ってきたと思ってんの？甘くみてんじゃねぇよ』

「なんか…本当…バカで醜くてごめん」

『んな事知ってるっつーの』

さっきから上げて下げられて、上げて下げられて

今私とジフンはお互いの気持ちの確認をしている…

で間違いないんだよね？

ジフンは私が好きで、私もジフンが好きで

それで間違いないんだよね？

『何腑に落ちない顔してんだよ』

「ジフン…私の彼氏になってくれるの？」

『友達でいられないって言ったのAだろ』

「それはそういう意味ではなくて」

『あ？お前まだ分かんないの？お前は俺が好きなの！なのにもう俺に会いません関わりませんなんてできんの？』

「えっと…」

『まさかミニョクオッパと付き合うとか考えてんじゃねぇよな！』

「それはないよ！」

ここまで言われて素直になれない私は、恋愛初心者とか恋愛音痴のレベルじゃない

.