コノ道Uターン禁止 -YG-【BTS】

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ユンギさんとの生活も、気付けば半年すぎ…もうすぐ10ヶ月になろうとしている


今日は会食で遅いと連絡があって、部屋でのんびりしていると


ふと目に入った契約書


「もうすぐ…１年経つんだよね…」


契約書の存在が２人を縛っていたのは最初の３ヶ月程度で


今はお互いの意志で一緒にいるけど


これは…どうなるんだろう？


社長に『１年お疲れだったね』なんて言われた日には


やっぱり別れてしまうのだろうか…


『A、寝た？』


ドアの向こうから聞こえたユンギさんの声に反応して開けると


ほんのりお酒の匂いがする


「おかえりなさい」


『ん、ただいま』


そう言って私を抱きしめたユンギさんは


『今日Aの部屋で寝る…』


と言ってどんどんスーツを脱いでいくと、そのままベッドに入り込んでしまった


「え？ユンギさん？…寝てるし…」


とりあえずユンギさんが脱ぎ捨てたスーツをハンガーに掛けて


ベッドに腰掛ける


「そんなに強くないのに…飲まされたのかな…」


側にいれば契約なんて考えもしないのに、１人でいたせいで変な事考えてしまった自分に


少し凹んで隣に入り込むとユンギさんの腕に包まれた


『Aは何も考えなくていい』


「ユンギさん、起きてたんですか？」


『寝る…Aも寝ろ』


ボソボソ話したユンギさんはすぐに規則的な寝息を立てた


「おやすみなさい」


きっと…契約書が目に入ったんだろう


眠いのに安心させようとしてくれた優しさが嬉しくて


珍しく私もユンギさんに腕を回して寝た





翌朝、ユンギさんが全然腕を緩めてくれなくて


準備が遅くなった私は


ジミンに迎えを頼んだユンギさんに甘えて一緒に出勤した


JM『今日の昼食ですけど、会長と会長のお友達がいらっしゃるそうです』


『そっか…A、ヒョンも同じ予定？』


「はい、大事な昼食会だからと伺ってます」


仕事の話だからと切り替えて話すと


『なぁージミン、こいつさ…仕事になるとすっげえ冷たくね？』


ジミン相手に愚痴りだす


「仕事は仕事ですから仕方ないです」


JM『諦めて下さい！僕だって切り替えてるじゃないですか』


ユンギさんはジミンが私の味方だからつまらないとブツブツ言いながら車を降り


私とジミンは苦笑いで後ろをついていった


JN『Aちゃん、お昼なんだけど…』


社長室に行けば先についていた社長が珍しく悩んでいて


「どうされました？」


聞いてみたけど答えて貰えなかった



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