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ユンギさんに真っ直ぐ見られて恥ずかしくてたまらなかったから
苦手だの無愛想だの…まぁ本当に思ってた事だけど
好き勝手言ってたらどんどん青ざめていくから
今の気持ちを話すと、パッと明るくなった
「なんか…文句ありますか?」
『全然ねぇよ』
照れ隠しで言うとふわっと抱きしめてくれて
久々の感覚にまた身体が熱を持つ
それから2人でビールを飲みながら、この一週間の話を聞いた
ユンギさんが毎日来て門前払いされてたなんて…本当ビックリ…というか、うちのオンマ最強かもしれない
『そういえばあのおかず…なんでくれたんだ?』
オンマに渡されてペコペコ頭下げてたのに
よく分かってなかったらしくて、笑ってしまった
「ユンギさんが一番美味しそうに食べてたの話したから、作ってたみたいですよ?」
『あ、もしかして鶏とピーナッツの?』
コクンと頷くとにっこにこで
『あれ病みつきになる味だよなー』
ってオンマの料理を褒めてくれて、なんだか嬉しい
『って事はさ…』
「オンマもそろそろ折れようと思ってたんだと思います…テテの目の前でユンギさんの事好きだって何回も言いましたから」
私の言葉に気分をよくしたらしいユンギさんは
私を抱えると器用に電気を消して、自分の部屋に連れていく
「ちょっと…何してるんですか?」
『今日は絶対一緒に寝る!』
子供が駄々こねるみたいに…なんて思ってると
『シャワーはこっちにもある!行ってこい!』
立たされたと思ったら背中をポンと押されて
無理矢理浴室に押し込まれてしまった
『とりあえずバスローブあるからいいだろ?』
出た所でまた押し戻されると分かっているから
諦めてシャワーを浴びると、いつもと違うユンギさんの匂いに包まれて
不思議な気持ちになっていた
「ユンギさん、いいですよ?」
『ん、着替えてくるなら今だぞ?戻って来ないならAの部屋行けばいいだけだからどっちにいてもいいけど』
一緒に寝るのは週末だけと言ったのを相当気にしているみたいで
一言一言が必死というか何というか…
自分の部屋に行き、下着をつけると
ふと胸元に目がいった
「消えたなぁ…」
オンマから連れ帰られてからは、お風呂の度に身体についた印を見て
1人で勝手に赤くなってて
隣にテテがいてもユンギさんの事しか考えてなかった
「本当、こんなはずじゃなかった…」
いつものパジャマに着替えてユンギさんの部屋に戻った
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はな(プロフ) - KBさん» KB様、コメントありがとうございます。今でもこうして読んで下さる方がいて嬉しいです。私もこのお話のユンギさん大好きです。(いや、ユンギなら何でもいいんだろ?なんですが) (2021年9月27日 0時) (レス) id: 1f844e58dc (このIDを非表示/違反報告)
KB - とっても面白かったです!素敵なお話ありがとうございました。ユンギさんサイコー( ☆∀☆) (2021年9月26日 16時) (レス) @page50 id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - そうだったんですね!いつか出来上がるのを楽しみにしています! (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9c1023239d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 有香さん» コメントありがとうございます。今のところ考えてなくて…これの続編とかだと…結婚後とかですよね?短編でその後特集しようかな?と思った事はあるのですが、最近なかなか更新できないでいるので考え中です。 (2020年6月14日 22時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続編とかってありますか? (2020年6月12日 13時) (レス) id: 2580593c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2018年1月15日 19時