コノ道Uターン禁止 -YG-【BTS】

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パーティーもお開きになって、社長を送り帰ろうとしてたら携帯が鳴った


「あ、ジミン？…うん、分かった」


ジミンもユンギさんを送ったらしく、ちょっと荒れてるから早く帰れ…と


でも…帰りたくない


いつもなら真っ直ぐ帰るけど、今日はあちこち寄り道しながら帰っていった


「なんでこんなに買ったんだろ…」


洋服買って…歩いてる時にチキン買って…両手が見事に塞がっている


「疲れて寝てたりしないかな…」


かなり遅い時間になったから期待していたのに


『どこ行ってたんだよ』


玄関開けたらユンギさんが座りこんでいて


子犬みたいな顔をしていた


「あー、明日から休みだから…買い物しよっかな？って…チキン…買ってきましたけど、食べますか？」


無言で私の荷物を持ちリビングに行くユンギさんを後ろから見ながら


変に冷静になる自分がいた


『何買ったんだ？』


「フラフラしてたら欲しくなって、最近服買ってなかったから」


『そっか…ジヒョだけどさ…』


荷物と一緒にソファーに座った途端、ジヒョさんの話をするから


私は黙ってチキンの箱を開けた


『お前と付き合う事は無いってちゃんと言ったから…嫌な思いさせてごめんな』


「別に…ユンギさんが謝る事じゃないですから」


私の言い方が冷めてるからか、ユンギさんに腕を引かれて至近距離になる


『なんでそんな冷めてんだよ、機嫌直せよ』


「よく考えたら怒る理由ないし…ジヒョさんはユンギさんが好きなんだから仕方ないと思ってます」


真っ直ぐ見て言うと


『お前は…お前はどうなんだよ、ジヒョ関係なくお前はどうなの？』


お返しされるように言われてしまった


「私は…分かりません」


『なんだよそれ』


「分からないから分からないって言ってるんです」


本心だった


ジヒョさんに言われたからだけじゃない


秘書をしているから、他の人よりは慣れてる空間も


やっぱり別世界なのに変わりない


ユンギさんのいる世界は、やっぱり違うものだから


色んな自信が全然追いついていない


『Aは…前に進まないんだな…』


ボソッと呟いたユンギさんは自室に行き


私は１人でチキンを食べた


「私はもう…進んじゃってるのに」


好きだから会いたくなくて


好きだから自信なくなる事だって…あるんじゃないの？


ユンギさんはそんな風にはならないのだろうか？


本気になったら余計に傷付く気がして…リセットしようと思った



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