13-YG ページ13
浴室のドア開けたらぐったりしてるAがいて
一瞬血の気が引いて…
名前呼んでも反応ないから、Aを抱えてバスタオルで軽く水気を取った
この時は冷静さのかけらもなくて
とにかく必死だったけど、自分のベッドに寝かせて
何か着せようとシャツを出して振り返った瞬間
自分のベッドに横たわる無防備な姿に
ドキッとしてしまった
「それどころじゃねぇだろ…」
とにかく自分に言い聞かせながらAにシャツを着せた
コイツ…着痩せするタイプなんだな…意外とある
嫌でも当たる肌の感触におかしくなりそうだったけど
それは男なら当たり前の事で
コイツだからそうなった訳じゃないと更に言い聞かせた
『早く帰ってきたからよかったものの…』
寝ているAの隣に座って数本持ってきたミネラルウォーターを飲む
勝手にクローゼットの中漁る訳にもいかないから自分の部屋に連れてきたけど
失敗だったかもしれない
しばらくして目を覚ましたAはぼんやりしていて
「何で私、本部長の部屋にいるんですか？」
ってわざとじゃないんだろうけどすっとぼけた事言ってて
『ったく、逆上せた奴初めて見た』
と言えば
「すみません…迷惑かけてしまいました」
『分かりゃいい』
素直に謝ってきた
でも少し間が空いたあと
「あの…本部長…」
『なんだよ』
「見たんですよね？」
『あ？何を？』
「私が逆上せて…今本部長の部屋にいるという事は…本部長が私をここまで運んだ…という事で…という事は…
見たんですよね？」
意外と冷静に聞いてくるもんだから恥ずかしくなって
『知らねぇよ！』
って言い返す
「そうですか…見たんですね…」
それでも声のトーンは変わらないから
『貧相な身体見たところでどうにかなる訳じゃあるまいし』
自分だけ恥ずかしいのが何だか悔しくて
「はぁぁぁ？人の身体見といて貧相？それなりに付くもん付いてますよ！」
『うっせーな、じゃあ逆上せるまで風呂入ってんじゃねぇよ！お前な！風呂から抱え出すのすっげー大変だったんだからな！』
「それは謝りますけど！」
『無気力な女に服着させる大変さったら…あー絶対明日俺筋肉痛！』
「鍛えてればいいだけの話じゃないですか！」
馬鹿みたいに喧嘩をふっかけてしまい
『お前な！…とにかく、お前みたいなのに手出したりしねーよ！今日はそこで寝ろ！』
このままいると変な事言いそうで、たまらず部屋を出た
.
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はな(プロフ) - KBさん» KB様、コメントありがとうございます。今でもこうして読んで下さる方がいて嬉しいです。私もこのお話のユンギさん大好きです。(いや、ユンギなら何でもいいんだろ？なんですが) (2021年9月27日 0時) (
レス) id: 1f844e58dc (このIDを非表示/違反報告)
KB - とっても面白かったです！素敵なお話ありがとうございました。ユンギさんサイコー( ☆∀☆) (2021年9月26日 16時) (レス) @page50 id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - そうだったんですね！いつか出来上がるのを楽しみにしています！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9c1023239d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 有香さん» コメントありがとうございます。今のところ考えてなくて…これの続編とかだと…結婚後とかですよね？短編でその後特集しようかな？と思った事はあるのですが、最近なかなか更新できないでいるので考え中です。 (2020年6月14日 22時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続編とかってありますか？ (2020年6月12日 13時) (レス) id: 2580593c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2018年1月15日 19時
