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「時間ある？もう店閉まるからそこで座ってて？」
腕につけた時計を見れば、確かに閉店の5分前。
紫耀くんは当たり前かのように、店を閉めた後にわたしとの時間を取ってくれようとしたことにびっくりして、でも嬉しくて。
『うん、まってる…』
お店の中にあるカフェスペースに腰をかけた。
「オーナーのお知り合いですか？」
「うん、大事なお客様」
片付けをしながらなにやら話している声が聞こえてくるけれど、バイトの子だろうか、彼女の視線が痛くてそちらを向くことは出来なくて。
�狢膸�なお客様�� という紫耀くんの言葉には何が含まれているのか分からないけれど、客であろうと大事だと言ってくれたことにホッとした自分がいた。
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「お待たせ、」
しばらくして店のシャッターを下ろした紫耀くんがわたしの前の椅子を引いて座り込んだ。
『ごめんね、こんな遅い時間に来て』
「ううん、この時間に来てくれたおかげでこうやって話せてる。」
サラッとそんなことが言える紫耀くんにドキッとさせられる。
勇太くんも気遣いが出来て喜ぶ言葉をたくさんくれるけれど、なんだろう、何かが違って。
単純に彼以外の人から言われたから、と言うだけなのかもしれないけど。
『すごいね、お店大繁盛？はちみつショコラ売り切れだって言われちゃったよ。』
「あるよ、ちゃんとAちゃんの分」
『…えっ？』
ｶﾞﾀｯと音を立てて立ち上がった紫耀くんは、徐ろにどこかへ歩き出したと思えば何かを手に持ってすぐに戻ってきた。
「これ、Aちゃんの。」
差し出されたボックスタイプの箱に詰められていたのは、確かにあの日わたしが口にしたはちみつショコラだった。
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みゅう(プロフ) - 最高です泣いちゃいました(TT)本当に恋してるとき胸がギュゥってするやつになってやばいです(TT) (2019年2月11日 23時) (
レス) id: e5fba142e0 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 読ませていただきました(^^)心が暖かくなる素敵なお話でした！ありがとうございます！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
べりーちゃん - 素晴らし作品でした。ありがとうございました。 (2018年11月3日 8時) (レス) id: 86a2f67dc6 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ひかるさん» 読んでいただきありがとうございます！廉くんのお話公開中ですのでよろしければぜひ！ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Mt.Wind Bellさん» ぞっこんになっていただけて嬉しいです（ ; ; ）またはちみつショコラの世界でお会い出来るように、機会があれば番外編などお届けできればなと思っております！ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2018年9月24日 17時
