余命1年の俺の彼女。【おそ松さん】

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ト｢…おそ松兄さん、最近部屋で一人で泣いてて。

覗いたら『A』とか『なんでだよ』とか言ってるからさ

…別れたか、彼女になにかあったのかなって


それで聞いてみたら、Aちゃんが悪性の癌で余命1年…って……｣








おそ松が、







貴｢な、泣いてた…？｣







ト｢うん、兄さんは泣き顔なんて見せないからびっくりしたよ、ほんとに｣









目がツンとする









私のためを想って泣いてくれたんだ









なんて優しい人だろう









…だから昨日、プロポーズみたいなこと言ってくれたのかな









ト｢おそ松兄さんって、悩みとかは一人で溜め込むタイプなんだよね

めんどくさい時もあるし、兄さんと２人でいて、嫌になることもあるかもしれないけど、


Aちゃんのことが好きなことは、ほんとだから｣









トド松さんは微笑んでそう言った









貴｢わざわざありがとうございます



おそ松は、優しいけど…泣くなんて思いませんでした

本当に、ありがとうございます｣








と頭を下げると









ト｢敬語なんて使わなくていいよ
さん呼びもね

おそ松兄さんと同い年ってことは、僕とも同い年だからね

あ、僕の方こそAちゃんとか馴れ馴れしかったよね、ごめんね｣









貴｢…ううん、大丈夫｣









トド松くんは椅子から立ち上がり








ト｢来てること、おそ松兄さんには内緒ね

じゃあ、お大事に！｣









と言って病室から出て行った









優しい人だったな

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