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交わる視線 ページ5

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それからはずっと頭の中はチョンくんで埋めつくされていて、授業なんてほぼ聞いていなかった。

友達には別にならなくてもいい。むしろなれたら奇跡に近い。できることならチョンくんの " 話せる先輩 "枠に入れればそれで十分だと思っている。


そんなこと言ったらまたジミンに怒られるかもしれないが、私には友達はハードルが高すぎる。







4時間目、またぼうっと頬杖をついて黒板を眺めてからふと外を見ると、体育をしている生徒たちがいた。




見た感じ1年生だろうか。きゃっきゃしてて楽しそうだ。







『(…………あ)』






その中でもずば抜けて目立つ存在がひとつ。あれはチョンくんに違いない。




この時期だから体力測定をしているはずだ。これからやるのは……短距離走かな。男女別で行っていて、チョンくんは列の最初の方に並んでいる。





チョンくんて、めちゃくちゃ運動神経よさそう。




そのままじーっと見つめていると、チョンくんがこっちを見た気がした。そう、気がしただけだからはっきりとは分からないが、こっちに顔を向けたのは確かだった。



………キモいって思われたのかな。ずっと見てたし。







おいまてそれはつらすぎるぞ自分。キモいって思われたら友達どころか話せる先輩枠にすら入れないだろうが馬鹿野郎!!!




ぐぬぬぬ、と頭を抱えて自分を叱責していると、もうチョンくんの番になったようだ。





もうキモいって思われているのなら、今更見たって変わんないだろう。ていうかチョンくんが走るところをぜひ拝みたい。これは見るっきゃねぇだろ!!







そしてまた視線を校庭に向ける。2人で走り出したが、隣の子を引き離してぶっちぎりでゴールした。え、なにあれ速すぎじゃね。なんかチョンくんだけバカ速かったんだけど。








『………えっ、』









今度こそチョンくんは私をしっかりと見て、ニコッとかわいらしい笑みを浮かべていた。





















はて、神様、私は何かしたのでしょうか。





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解けない謎→←外見だけで判断するということ



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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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ティー(プロフ) - しおりさん» Twitterでバレンタインのお話を書きました!ぜひ読んでくださいね。また別のお話を番外編として載せますね! (2021年2月16日 0時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ティーさん» 占ツクでもTwitterでもティー様の書きやすい方で大丈夫です!!楽しみにしています!! (2021年2月10日 1時) (レス) id: 1b0e210448 (このIDを非表示/違反報告)
ティー(プロフ) - しおりさん» ネタ浮かんできたらぜひ書かせていただきます〜!ちなみに、それは占ツクにですか?それとも、Twitterにですかね? (2021年2月9日 22時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - その後のお話とか希望です…!! (2021年2月9日 20時) (レス) id: 1b0e210448 (このIDを非表示/違反報告)
ティー(プロフ) - Yellow8938さん» ありがとうございます!フォロー許可致しました。これからもよろしくお願いします! (2021年2月9日 12時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ティー | 作成日時:2021年1月20日 16時

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