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「っ！！」
「それじゃあダメだ」
鈍ってしまった身体を元に戻す為のジョンハンさんとの特訓中。
容赦ないジョンハンさんの投げ技に、私は目が回りそうになっていた。
「(…身体が…思う通りに動かない)」
息を切らしながら天井を見ているとぬっと、ジョンハンさんが視界に入ってくる。
「休憩するぞ」
「…もう一回、お願いします」
「少し休め」
有無を言わせないそれに私は素直に頷き、上体を起こす。
袖で汗を拭っていると、ほら。と水の入ったペットボトルを渡される。
「ありがとうございます…」
「ん」
近くに座り込むジョンハンさんを一瞥し、私はペットボトルの蓋を開けた。
「なぁアイツ、なんであそこにいるワケ？」
チラッと、少し離れた場所で壁に寄り掛かり私達の特訓風景をずっと見ていたジョングクくんが目障りなのか、ジョンハンさんは顔を顰めていた。
『実験は準備が整い次第行う予定。それと"あの方"の存在と実験の件は他言無用だよ』
先日、会ったあの人は組織にとってなんなのか。
ジョングクくんの言葉に、私は言いようのない不安に駆られていた。
「ジフンの方にも1人知らねぇ奴が入ってきたけど、まるで監視されてるみたいだな」
「………」
黙ってジョングクくんを見つめていると、自然と目が合う。
どこまでも深い黒の瞳は、何を考えているのかわからない。
彼は変わることない表情で私達に近付いてきた。
「特訓は終わり？」
「…ううん、休憩中」
「そう」
弾まない会話に私は視線を床に落とす。
「おい、お前さ。うちの方に所属になったってことは、能力者なんだろ？」
「そうだよ」
「どんな能力なんだよ？」
「言う必要はある？」
淡々と返すジョングクくんに、ジョンハンさんはムッとしたように眉間に皺を寄せていた。
「これから任務も一緒になるだろうし、んなこと言うか？色々能力の連携とか…」
「任務は行かない。俺達には他に与えられた仕事があるから。だからそれを心配する必要もない」
「ちょっと、ジョングクくん…」
それは酷い…。と単純に思ってしまった。
ジョンハンさんは仲間として、これからチームワークを深めるべきだと、歩み寄ったのに…。
少なくとも彼は…私達を仲間と思っていないのか。
「特訓が終わったら教えて、A」
仲間でなければ、私達は一体なんだと言うのだ…。
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yui(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 伊狐さん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも読ませていただいてます。とっても面白いです。パスワードを教えていただきたいです。今後も楽しみみしてます! (2020年5月22日 2時) (レス) id: 7b2d92024a (このIDを非表示/違反報告)
伊狐(プロフ) - この作品が大好きでお気に入りです！パスワード教えてください！これからも応援しています！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: c76b536d3e (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - ジュンピ落ちがいいです！これからも頑張ってください！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4de243fabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月30日 22時
