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「ねぇ、面白かった？」
「うん、凄く！Aは？」
「私はちょっと…キャパオーバーで…」
映画の内容は、ぶっ飛び過ぎていて私には到底理解出来るものではなかった。
逆にアレを作った映画監督さんには素直に拍手を送りたい。
「A、次はカフェに行こう。人気のお店が近くにあるから」
小腹も空いていた為私もそれには賛同した。
人気店ということもあり満席だったそのお店で私達は順番待ちで外に並ぶことに。
並んでいる際同じく順番待ちの若い女の子達や道行く人達が、ジュンくんを見るなり黄色い悲鳴を上げていた。
「(うん、まぁ…このビジュアルならね)」
納得しますとも。
モデル並の身長に彫刻のような顔立ち。
かっこいいですよジュンくんは。
「A、順番来たよ」
甘い微笑みを向けられ一際大きな悲鳴が上がる。
世の女の子達よ、ごめん。私なんかが隣にいて。
肩身が狭いぜ。
「何食べる？」
「…ん〜これは悩むね」
席に着くなり豊富なメニューに目を奪われているとジュンくんがこちらを見ていることに気付いた。
「顔に何か付いてる？」
「ううん、幸せだなぁって思ってたとこ。Aとこういう、普通の人っぽいことが出来て」
どういう意味だろ。と思ってるとジュンくんは、ごめんね。と謝ってきた。
「僕、組織に入る前はろくな生き方して来なかったから」
「そうなの…？」
そういえばジュンくんの過去って何も知らない。
ジュンくんだけじゃなく、他の人達もだ。
聞いていいものなのかも悩みどころだが…。
「だから今が凄く幸せで……ってごめん」
ジュンくんは組織で支給された携帯とは別の携帯を取り出しディスプレイを見ては固まっていた。
私は心配になり、ジュンくん？と彼の名前を呼ぶ。
「…なんだ、もう終わりか…」
「…え？」
振動を繰り返す携帯を見つめ、悲しそうに呟くジュンくんはそのまま携帯をしまい込んだ。
「出なくていいの？」
「うん、後でかけ直すから大丈夫」
ぎこちない笑みで、早く頼も。とメニュー表に再び視線を落とすジュンくん。
私は頷きながらも先程の悲しそうなジュンくんの表情がどうしても頭から離れなかった。
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
