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ジョンハン side
別に最悪な状況なんて今まで何回も経験してきた。
死ぬ思いだって、数え切れないぐらいに。
「提案なんだけど」
「あ？」
氷で気持ち悪い触手…いや、舌か。
とにかくソレを凍らせるウォヌの顔色は相変わらずいけ好かないぐらいの無表情。
と、思いきや、少し疲弊が垣間見える。
流石にそうだよな。そろそろ体力的にキツい。
「このままコレの相手をしても埒が明かない」
「…具体策でもあんのかよ？って、危ねぇ！」
ウォヌの背後を狙うソレをスニョンが噛みちぎる。
グルルルゥ。と威嚇をする姿は正に獣。
ウォヌが撫でるとスニョンはわかりやすいぐらいに尻尾を振っていた。
「道は俺とスニョンが作る」
ふぅ。とウォヌの吐く息が白い。
なるほど。ゴリ押しか。
まぁ、変に作戦をたてるより余っ程いい。
合図も無しに走りだす俺に合わせてウォヌが能力を発動させる。
飛んでくるソレを避けながら俺は必死の思いでスンチョルの元へ向かう。
自分の能力で瓦礫を浮遊させ、それを足場として使い駆け上がった。
その際にも、俺目掛けて襲ってくるソレを遠距離ながらもウォヌが仕留める。
「(まったく…自信なくすぜ)」
ウォヌは能力の使い方が断然に上手い。
俺には無いものを持っている。
スンチョルと同じだ。誰かを守れる強さを持っている…俺とは違って…。
「避けて！！」
ウォヌの声にハッとした時には腕にソレが巻きついた。
しまった！なんて思うよりも早く強い力で引っ張られる。
待ち構えていたかのように開いた口。
近くにはほぼ呑み込まれ掛けてるスンチョルの姿。
俺は堪らず叫んだ。
「スンチョル！いつまで寝てやがんだ！！起きろ！！お前はそのまま終わる男じゃねぇだろ！！！」
ふざけんな！！と唇を噛む。
聞こえるだろ。
聞こえてんだろ。
お前は、いつだって俺にとって…。
「そこまで言われたら…男が廃るよな」
正義のヒーローなんだよ。
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
