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「ウォヌくん、ごめんね。それと助けに来てくれてありがとう…」
一刻も早く外を目指す為にまずは最上階に行かなければならない私達は移動を始めた。
非常用のエレベーターがあるらしく、そこだと直通で外に出ることが出来るらしい。
ウォヌくんは私の言葉に首を傾げた。
「ありがとうは良いとして、謝る理由がよくわからない」
「…ミンヒョクくんのこと。まだ見つかってないから」
そう言うとウォヌくんが、あぁ…。と頷いていた。
「ミンヒョクのことはスニョンに任せてるから大丈夫。アイツならきっと探し出せる」
スニョンくんを信じきったウォヌくんの言葉に、私はなんとも言えない安心感が生まれる。
「今は外に出ることを考えた方がいい」
「…うん、だね」
キムジヒョンを縛ったロープをきつく握り直す。
逃げ出す様子もなく静かな彼の姿に少し心がざわついた。
「(…何か企んでる様子もないし、でも…なんでだろう)」
こんな簡単に捕まるような男じゃない…。
観察するような視線を投げ掛けているとキムジヒョンと目が合った。
「何か？」
「…嫌に静かだと思って」
そう言うとキムジヒョンは静かに笑った。
「大丈夫。僕"は"何もしないから」
「"は"って…」
「あったぞ。非常用エレベーターだ」
キムジヒョンの含みのある言い方に引っかかっていると先頭を歩くジョンハンさんに遮られてしまった。
少し広い空間の先にはエレベーター。
良かった。と思っていると突然研究所内の電気が一気に消えた。
「なんだ！」
「っ！！？」
まるで見計らったようなタイミングに私は息を呑む。
ジョンハンさんの声が聞こえた一方でロープがぐっと誰かに引っ張られる感覚がした。
キムジヒョンが逃げようとしているのだと思い、引き止める足に力を入れていると拳銃を持つ手を掴まれた。
「キムジヒョン、大人しくしなさい！」
「…キムジヒョンじゃなくてごめんね」
声に私の身体が固まる。
掴まれた手を振り払おうとするもびくともしなかった。
暗闇の中に、キムジヒョンじゃない違う誰かがいる。
その事実に私の背中に冷や汗が伝う。
ぱっと明かりがつくなり相手の顔を確認し私は瞠目した。
明るめの髪色に中性的な顔立ち。間違いない。キムジヒョンのパーティーにいた若い男性だった。
男性は私の反応に、やっぱり。と少し悲しそうにしていた。
「ねぇ、まだ僕を忘れたままなの？」
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
