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相談してみます ページ26

キヨさんもうすぐ配信だよね、見に行くから頑張って


雑談配信を始める10分程前に届いていたキヨからのLINE。
早めにサイレントにしてからお酒を用意していたので、気付く事が出来なかった。二時間以上も未読無視していた事になってしまう。
慌てて返信しようと文字を打ち込み始めれば、今度は鳴り響く着信音。


「わぁっ…あ、わっ…も、もしもし…!」


文字を打っている最中だった為に着信に対して即通話ボタンを押してしまい、自身の予想外の行動に変な声が漏れる。
スマホを耳に押し当てて何とか言葉を絞り出せば、電話の向こうではキヨが楽しそうにくすくす笑う小さな声が聞こえて来てAは赤面してしまった。


『…タイミング悪かったかな?』
「い、いえっ…今LINE見て返事しようとしてました」
『あ、だからすぐ出てくれたんだ?』
「はい、指が通話ボタンに当たっちゃって…」


起きた事を明確に伝えればそれでもキヨは嬉しそうに笑ってくれる。
それがAも嬉しくて思わず笑ってしまうのだった。


『配信お疲れ様!何か良いね、Aちゃんの雑談配信って』
「そ、そうですか?特に何か面白い事が言える訳でもないですし、普通の話しか出来てないですけど…」
『ううん、面白いから皆聞いてくれるんだろうし…ガッチさんが言ってたみたいに何かギャップあるよね、普段の話してる感じと』
「ん?…そういえば言ってましたね…ギャップなんかあります?」
『あるある!天然っぽい!』
「…なっ…!?…そんな事初めて言われましたけど…!?」
『そっか、みぃのリスナーは朗読と雑談配信しか聞いてないから普段の感じを知らないから…かな』
「…えー…天然…天然ですかぁ…」
『可愛いけど』
「ふぁ!?…か、からかわないでください…!」
『本音なんだけどなぁ…それよりもほら、また皆に声かけとくからさ、次の配信までに話し合った方が良いっしょ?』
「あ、はい…すみません、よろしくお願いします…」
『おっけ、任せて!また連絡するから、ちょっと待ってて!』
「はい、ありがとうございます…!」


またね、とだけ言ってから切れる電話。
もしかしたら結構な迷惑をかけてしまっているのではないかと、Aは内心物凄く不安だった。
しかし視聴者さん達が疑問に思うのも当然の事だと思うので、ある程度はちゃんと説明したいと考えている為に皆への相談はしなければいけない。
なのでキヨから持ちかけて来てくれた事は正直に有難かった。

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設定タグ:TOP4 , 愛され , キヨ   
作品ジャンル:恋愛
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閑万(プロフ) - 翔乃さん» うわあぁ!コメントありがとうございます、翔乃様…!!まさかこの様な作品にこんなにも素敵なコメントを頂けるなんて思っておりませんでした。キュンキュンしたのすでの方です…!ありがとうございます、日々少しずつ書き溜めておりますので…お待ち頂けると幸いです… (2023年2月3日 23時) (レス) id: 7197de9df7 (このIDを非表示/違反報告)
翔乃(プロフ) - リアルで起きていることではないはずなのに、なんだかとてもリアルさを感じる作風がとても好きです。小説の中のキヨくんに何度キュンキュンさせられたか! お仕事されながらの両立は大変かもしれませんが気長に更新を楽しみに待っています! 頑張ってください! (2023年2月3日 17時) (レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:閑万 | 作成日時:2023年1月4日 10時

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