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電車に乗り込み携帯を取り出す。そう言えば今日は携帯を確認する暇もなかったなぁ、なんてぼんやり考えながら来ていた友人からのLINEに返事をしてからTwitterを開くと、上げた動画の概要欄にIDを載せたお陰かフォロワーがまた増えている。
嬉しいやら驚きやらでそわそわしてしまうが、一番最初に呟いた物へのいいねに知った名前を見つけてしまい手が震えた。
(……………が……ガッチさんだ…え、成りすまし？…違う、公式マークあるし本人だ……って、フォローしてくれてるし！？)
自身がいつも見ている大物からの思っても見ない反応に戸惑うばかり。良く見れば奥さんのトラちんさんまでフォローしてくれている。
(やば…どうしよう、炎上しない！？これ私炎上しないよね…！？)
想像しなかった有名な人からフォローされているという驚きからか思考がそこへと辿り着いてしまい、フォローを返すかどうか物凄く悩んだ。
悩んだ結果、一駅乗り過ごしてしまったAである。
仕事は忙しいし電車は乗り過ごすし…今日は散々だ。と、疲れた顔で駅近くのコンビニに入ると簡単に食べられる物を買う事に。
サラダとカップスープを手にして飲料コーナーへ。少し悩んでから綾鷹を手に取れば隣に人の気配。邪魔になるなと思って一歩引いてからその相手を見れば、それは昨日会ったばかりの人で。
｢…あ…｣
｢ん？…あ、昨日のお姉さん｣
｢き、昨日はどうも！｣
｢いえいえ、こちらこそ？｣
｢あ、お茶ですか？綾鷹ですよね、昨日のお礼に私に支払わせてください…！｣
｢は？何で綾鷹って…って、それよりハンカチ拾ったくらいで大袈裟だから｣
｢いえ、大事にしてるハンカチだったので…是非！｣
｢…それなら、まあ…｣
渋々、と言った感じが全面に出ているけれど了承を貰うとすぐにもう一本綾鷹を手にするA。
他にも何か買うのか問い掛ければ首を横に振る男性…もといキヨ。
自身のご飯と綾鷹2本をカードで支払えば一枚袋を買う。それに一本入れてから他の物はエコバッグへと詰め込む。
コンビニの外に出てから袋を渡せば何とも言えない顔でキヨは受け取ってくれた。
｢…キヨさん、ですよね？実況者の…｣
｢知ってたんだ？｣
｢昨日会った時は気付かなくて、私実写は全然見てなかったから…でも見覚えあるなとか、聞き覚えのある声だなとか…昨日めっちゃ悩んじゃいました！｣
｢そっか、いつも見てくれてありがと｣
へらりとはにかみながら言うAの頭に軽い重み。
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閑万(プロフ) - 翔乃さん» うわあぁ！コメントありがとうございます、翔乃様…！！まさかこの様な作品にこんなにも素敵なコメントを頂けるなんて思っておりませんでした。キュンキュンしたのすでの方です…！ありがとうございます、日々少しずつ書き溜めておりますので…お待ち頂けると幸いです… (2023年2月3日 23時) (
レス) id: 7197de9df7 (このIDを非表示/違反報告)
翔乃(プロフ) - リアルで起きていることではないはずなのに、なんだかとてもリアルさを感じる作風がとても好きです。小説の中のキヨくんに何度キュンキュンさせられたか！ お仕事されながらの両立は大変かもしれませんが気長に更新を楽しみに待っています！ 頑張ってください！ (2023年2月3日 17時) (レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閑万 | 作成日時：2023年1月4日 10時
