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「…通報しますか？」
「いや………救急車で行ってもらう」
振り上げた包丁は田宮さんに刺さることはなく、翔太さんに引き止められた挙句、握られていた包丁は台所の角によって手の力が抜け床に落ちていった。
それをすかさず、君子さんが拾った。
すると、南さんにビンタをして君子さんは怒った。
「あの日のことはよく覚えています！！」
田宮さんはその日付近一帯が浸水したため、避難所として自分の支店の2階を避難所として開けていて、その中で一晩中陣頭指揮を取っていたのだという。
警察からも表彰され、当時の新聞の記事にも載っていた。
…アリバイは確実にあった。
その事を理解した南さんは申し訳なさそうに、その場で崩れて涙を流し始めた。
「くそ…ごめんよ…ほのか……。
パパ……また、間違えちゃった………」
そういった後に、私たちに向かって「すみません……すみません…」と土下座をして謝り始めた。
私は涙をグッと堪えて南さんに『他のところで、お話しましょう？』と言うとゆっくりと立ち上がって私たちと一緒に田宮さんの部屋から出ていった。
南さんの部屋の中で翔太さんと南さんと私は会話をした。
「娘さんを殺した犯人を捕まえたい気持ちは僕もよく分かります。
だからって高知からなんでここに？最初から田宮さんを追ってた訳では無いですよね？」
「最初にここに越そうと思ったのは、502で殺されて遺体が笑っていたという情報を掴んだからです。それから201の住人も笑っていたと聞いて…確信したんです。ほのかも笑っていたんです」
『笑っていた…』
私は少しだけ考えたあと、南さんに話を聞いた。
『あなたは芸人としてのネタ探しのために内山の後をつけていたと言いましたよね？
つけていただけではなく喫茶店で話をしていたこと…どうして隠してたんですか？』
「…あんたも殺されそうなった被害者の1人だから話すけどさ………内山と会ったのは黒島沙和を調べるためだよ」
『沙和…を？どうしてですか？』
「高知出身なんだよ…彼女も」
結局、警備員に変装して沙和が眠っている間に沙和の両親にカマをかけたらしいが、そこで沙和はないと思い内山にターゲットを切りかえたそうだ。
そこでも、諦めきれず内山の後をつけていたところを私に見られて容疑者扱いだったという。
『田宮さんも白で…また手がかりがなくなっちゃった…』
「…僕の妻も笑っていた事も調べ済みですか？」
「いや…今初めて」
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雫(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます！ 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます！更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします！ (2019年9月19日 18時) (
レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます！これからもムリせず更新頑張ってください！ (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます！この小説を好きと言って貰えて嬉しいです！更新、頑張ります！ (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
無 - こんにちわ！この小説好きです！更新待ってますね！ (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2019年8月22日 22時
