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「この画像、前にも見せましたよね?」

「うん」

『あ!』


私は、写真を見て翔太さんの「うん」という返事にちょうど被るタイミングでそう声を漏らした。


『この人、イヤホン着けてる』

「…盗聴した音声を聞いている可能性もあります」


忍が、言うことに静かに頷くと横から翔太さんが取り乱した様子で話した。


「待ってよ…!
もしずっと前から黒島ちゃんの部屋が盗聴されてたとしたら、みんなで推理してたのが聞かれてた可能性があるよね!?誰が誰の紙を引いたとか全部…!」

「すみません…」

『ううん、沙和が謝ることじゃないよ』


私は首を振りながら申し訳なさそうに謝る沙和にそう言うと、少しだけ表情を明るくして小さく微笑んでくれた。


「そうだけどさ…!ゲームに便乗して誰かを殺すことも可能だよね?」

「よく見ると…こいつ笑ってますよ」


笑っている…。
まさか、この男は私たちに笑いかけて挑発してるの?

だとしたら、酷く不愉快で悪趣味だ。

私は、今までの死亡者の共通点を思い浮かべながら、思考をめぐらせていると話は着々と進んでいっていたようだ。


「手塚さん、内山は平井大橋の手前のコーポどめき204にいるみたいです」

「分かった…」


いつの間にか、2人は出ていこうとしていた。


『待って、私も行く』

「Aは黒島さんと…」

『嫌!絶対について行く』


全く譲らない私にため息をついて「わかった…」と言ってきた。


「くるみちゃん、絶対に俺らの前に立たないでね」

『はい!分かりました!』


沙和はストーカーの被害者ということもあり、家にチェーンをつけて待機だそうだ。


『沙和、気をつけてね』

「うん、分かってる。Aもね?」


優しく笑いかけてくれる沙和に、私も微笑み返して玄関を出た。

私達は犯人かもしれない男、内山に逢いに行くため目的地へと足を運んだ。









コーポどめきで翔太さんが連絡したのか水城さんと将人さんと合流した。


204号室の前で私達は止まると、翔太さんがドアを開けようとするがそれを水城さんが止めた。


「すみだ署の水城と申します。お話があるので開けていただけますか?」

「アハハハハハハ!!!」

「おい!開けろよ!!」

「もう開いてますよ〜」


狂気的に笑う内山に私は眉をしかめた。
水城さんは、そんな内山に対しての怒りの勢いでドアを開けた。

すると、仕掛けが作動し内山の胴体の左…心臓にダーツが命中した。




「ブルでーす!」

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(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます! 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます!更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします! (2019年9月19日 18時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます!これからもムリせず更新頑張ってください! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます!この小説を好きと言って貰えて嬉しいです!更新、頑張ります! (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちわ!この小説好きです!更新待ってますね! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月22日 22時

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