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you.
神谷さんに送ってもらったあと、私は浴衣から私服へと着替える。
浴衣を一旦畳んでおこうと、畳むと神谷さんの匂いがした。
とはいっても、他の人と比べると匂いが薄く感じ取りにくいのだ。
『って…何やってるんだろ』
変態だなぁと1人そう呟きまとめてベッドの上に着物セットを置いておいた。
私は、来客が全く無い間閉めているカーテンを少し開けて、外を見てみる。
『…さすがに、いない…か』
なんて呟いて、私はお湯をポットで沸かしティーパックが入ったコップに湯を入れる。
紅茶のいい香りが、カーテンの向こう側に見えそうな想像をかき消してくれた。
机に持っていき、座って飲もうとすると
ピンポーン
と、インターホンが鳴った。
『…？は、はい』
さっきの勝手な怖い想像もあってか、無意識にチェーンをつけたままドアを開く。
そこには、忍と翔太さんがいた。
私は安心して、チェーンを外すと翔太さんが話す。
「…今、大丈夫？」
『はい、大丈夫ですよ？』
「あんなことがあった後で、申し訳ないんだけど…」
私は身構えて翔太さんの言葉を聞こうとすると、横から忍が口を開いた。
「…黒島さんが、駅のホームから突き落とされた」
『…え？』
予想していなかった話の内容に、私はそう反応するしか無かった。
『さ、沙和は、沙和は大丈夫なの？』
忍の両腕を掴んで揺さぶると、それを止めることなく私に言う。
「大丈夫…じゃないけど、運良く電車は緊急停止して、一命を取り留めたところ。」
話を聞く限り、まだ目を覚ましていないらしい。
私は、生きていて良かった…と思い忍の腕から手を離した。
『…とりあえず、中に…』
そう言うと、翔太さんと忍は私の部屋に上がった。
私は、紅茶を2人にも淹れるためにお湯をポットで沸かし直す。
『…突き落とした人って？』
「それは、分かってないらしい」
『そっか…』
謎の沈黙が続く中、ポットのスイッチがカチッと鳴り、お湯が沸いたことを知らせた。
私は、お湯をいれて2人に差し出した。
私は、自分の少しぬるくなった紅茶を1口飲む。
『…沙和、ストーカーとか…なかったのかな？』
「え？」
いつの間にか呟いていた言葉に私はまずいと思った。
「なんで、そんなこと思うの？」
『何となく、ですかね』
…私も被害に遭ってるから。
なんて口が裂けても言えないだろう。
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雫(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます！ 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます！更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします！ (2019年9月19日 18時) (
レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます！これからもムリせず更新頑張ってください！ (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます！この小説を好きと言って貰えて嬉しいです！更新、頑張ります！ (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
無 - こんにちわ！この小説好きです！更新待ってますね！ (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2019年8月22日 22時
