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あの楽しい晩御飯から四日後、私は沙和ちゃんと浴衣を選びに来ていた。
『う〜んと…沙和ちゃんにオススメの浴衣は……、ねぇ沙和ちゃん』
「？どうしたの？」
『忍と回る予定だよね？』
「え、何？なんで？」
私は困惑する沙和ちゃんの声を無視して、忍のどタイプな柄と色、そして沙和ちゃんにマッチしているかを考え込む。
ここまで来たら、二階堂忍という男を沙和ちゃんに落としてもらわなければ…。
という謎の使命感にかられて、髪飾りや浴衣を全て導き出した。
『…これ、沙和ちゃんに似合うと思うんだけど…どう？』
「わぁ…可愛い！これにする！ちょっと、買ってくるから待ってて！」
私は頷いて、特に浴衣の方は見ずに沙和ちゃんのお会計を待った。
「あれ？Aは浴衣見ないの？」
『？うん』
そう言うと「じゃあ、今度は私が選ぶね」と張り切って言うので、断ることも出来なくなった。
私は言われるがままに、沙和について行く。
『あ、それ可愛い！』
「だよね！私もそう思った！」
セットの髪飾りも、持たされて私に沙和が「これで、お祭りは一緒に浴衣で行けるね！」と言っていたので、『しょうがないなぁ〜』なんて笑ってレジへと、足を運ばせた。
お金を払い終わり、沙和と次はどこに行く？なんて話しながら買い物をするうちにだんだん日も暮れてきた。
『帰ろっか…』
「だね…」
楽しかったはずなのに少し寂しくて、2人でしんみりした空気になってしまう。
その空気が何だか面白くって、私は吹き出してしまった。
『ふっ…ふふ！また今度遊ぼうよ』
「ふふ、確かに、また遊べばいいもんね」
歩いて、マンションまでやってくると私達はエレベーターに乗り込む。
『もう翔太さんと忍は男で2人寂しく、お鍋食べてるのかな』
「多分、二階堂さんはあの鍋、もう飽きちゃってますよね」
談笑していると、沙和の階についたらしくエレベーターのドアが開いた。
開いた先には総一くんがいて私は話しかけようとしたが、沙和の方が早く反応したため私は総一くんと沙和のやり取りを見るだけだった。
私はエレベーターから出た沙和に手を振って、総一くんが中に入ったのを確認してドアを閉める。
「こんばんは、ちょうど良かったですAさん」
『どうしたの？』
「明日のお祭り、一緒に行ってくれませんか？」
私はそのお誘いに、少し悩んだ。
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雫(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます！ 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます！更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします！ (2019年9月19日 18時) (
レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます！これからもムリせず更新頑張ってください！ (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます！この小説を好きと言って貰えて嬉しいです！更新、頑張ります！ (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
無 - こんにちわ！この小説好きです！更新待ってますね！ (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2019年8月22日 22時
