34話 ページ35
「……そ……それ、リドルくんからのプレゼント？」
「ついさっきリドルさんがお部屋に訪ねてきて下さって」
「……わー、すご……ええ、リドルくんそういう……」
「ああ、いや、違う違う」
私は笑って、ことの顛末を説明する。突然なんの意味もなくリドルさんがチョーカーをプレゼントに選ぶ訳がないだろう。
「あーなるほどぉ……ってことは今も魔法使えないのか」
「使えないんだよね。首をはねられてるのと効果は同じ」
「へー、でも良いセンスしてるねリドルくん。それだったら邪魔じゃないし、可愛いしお洒落だしね！」
「いや、本当に良いセンスしてるよねリドルさん。魔法を使えなくなるデメリットがなければずっとつけてたいくらい」
「目的逆になっててウケる〜」
ケイトくんがインカメにして、ツーショットを無言でせがむのでケイトくんに近寄って、チョーカーのアクセサリー部分が見えやすいように引っ張って、嬉しそうな表情をしておく。多分、このチョーカーの意味と顛末を周知させておいてくれるつもりなのだろう。
「助かるなぁケイトくん。購買でなんか奢るよ」
「あは、ほんと〜？オレいいね欲しいだけなんだけど。なんかありがとー、Aちゃん。あ、もういいねついた〜」
「やった〜私もいいねつけちゃお」
そう言ってスマホを取り出しマジカメを開くと、ケイトくんの投稿に、見覚えのある名前がいいねしたと表示されているから。
「……エースくんと、知り合いなの」
「ん〜……知り合いって言われればそーかなーってくらい。……なんかあったの？」
��A先輩、すげー可愛くてすげー優しいから、なんか悪いヤツに目付けられそうで不安なんだよな��
�爐�はよーA先輩！あ、今日メイク違う！それもすげー可愛いじゃん！先輩の可愛い顔がもっと可愛くなってる！��
��A先輩、いい匂いするし……髪も長いのにサラサラでほんと綺麗っすよね��
�爐辰討�A先輩みたいな可愛いカノジョ欲しー……あー、A先輩が彼女になってくれねーかなー��
「……何が、あったんだろう、ね」
傷口を抉られて、蜜を流し込まれた。それがあんまりにも気持ちいいので、私はエースくんを止めることができなかった。
やっと冷静になって、彼の手を払った頃には、甘く爛れた傷口は以前より酷く痛む様になってしまっていて。
恨んではいないけれど、感謝すら言いたい気持ちもあるけれど。
少しだけ、辛い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
特になし(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます🥰💕嬉しい…… (2022年4月8日 18時) (
レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - とっても面白いです！特になしさんの作品はとても奥が深いというか、考えてみればみるほど面白いです！私にはない発想…素晴らしいです。 (2022年4月8日 17時) (レス) id: 108e4cfb5a (このIDを非表示/違反報告)
特になし(プロフ) - もふ田もふ猫。さん» もふ田もふ猫さん前作に引き続き読んでくださってコメントまでしてくださって誠にありがとうございます…💋あまりにも嬉しい…… (2021年9月22日 21時) (レス) @page29 id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
もふ田もふ猫。(プロフ) - リドル君も夢主さんも素敵すぎる…！こんなに魅力的で｢魔性｣って感じの夢主を初めて見ました。大好きです！！ (2021年9月22日 20時) (レス) @page36 id: 2107166e13 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 特になしさん» 知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月20日 17時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
