おねえちゃんだから. (ページ6)

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あれから暫くした日のこと
いつも通りの朝。私はいつもの様に髪をクシで梳かし、お気に入りの花の髪留めを髪に留めた

そしてこの間シャンクスが買ってきてくれたワンピースを着る

欲しい方の白い方ではないけれど、これはこれで可愛いかも

姿鏡の前でくるりと1回回ってみせる

可愛いって言ってもらえるかな

いても立ってもいられず、部屋を足早に出た

甲板に出るとシャンクスはまだいなくて、他のみんなが徐々に起きてきているという感じだった

すると丁度ベックマンさんが甲板に顔を出しに来た

「ベックマンさん、おはよう」

「ララ、おはよう。…へぇ、似合ってるじゃねえか」

「！………えへへ、ありがとう」

ベックマンさんは優しく笑うと私の頭を撫でた
良かった…気づいてもらえた！
嬉しくてついつい兎のように飛び跳ねた
ベックマンさんに「朝から元気だな」と笑われちゃったけど

「シャンクスは?」

「ああ…頭なら…二日酔いだろ」

「また?」

どうやら船長はまた二日酔いらしい
二日酔いして体調悪くなるのに、すぐ宴とか言ってお酒飲むんだもん
お馬鹿さんだよね、ほんと！

「じゃあまた後でシャンクスの部屋に行くね」

「おう」

甲板を後にして部屋に戻ろうとした時だった
私の部屋の前でウタがウロウロしていた

「何をしてるの?」

声を掛ければウタは嬉しそうに振り向いた
私の顔を見ながらニコニコと嬉しそうに
何か良いことでもあったのかな?

「ララ！みてみて！ワンピース着たの！」

ウタはこの間シャンクスが買ってきくれたワンピースを着て見せていた

「可愛い！とっても似合ってるよ、ウタ」

「ほんと!?ありがとうー！ララ！」

ウタの笑顔に釣られて私も笑う
けれどまた。ひどくチクチクした

「シャンクスに見せに行こーっと！」

「あ、待って…ウタ。シャンクスは今まだお部屋で寝てるの。たから後で一緒に見せに行こ?ね?」

「やだ！今がいい！今見せに行きたいんだもん！」

「その気持ちは分かるけれど。シャンクスは今まだ寝てるから…」

ウタはイヤイヤとまた地団駄を踏み出す
やれやれとちょっと呆れながらウタの両肩を掴み、目線を合わす

「ね！後で一緒に行こ?」

「今がいいの！！今！！」

ウタは私の両手を払い除けるとシャンクスの部屋へと走り去って行ってしまった