54*月モノ描写 ページ5
「……もう遅いかな、寝ましょうか」
「ああ……またオレの部屋に来るか？」
かなり惜しい。めちゃくちゃこの誘いに乗りたい。しかしアレが近づいている今、油断はできない
「……今日は、やめときます…おやすみなさい」
「…そうか」
私たちはお互いの頬に口付ける。挨拶以外で、この人に唇で触れる口実が欲しい。私はその気持ちをグッと抑えて、顔を離した。そのかわり最後にちょっと抱きついた。部屋に入って少し暴れた。ああ、どんどん好きになってしまう
ーー
朝が待ち遠しい。夜も待ち遠しい。彼の頬に触れられるその二回が終わってほしくない。日に日にその欲求は強くなり、彼とのスキンシップが最近激しくなったように思う
「ボス、おはようございます」
「ああ、おはよう」
顔を洗って、髪を梳かして。最近は保湿性の高いリップクリームを、気が付いたらよく塗っている。唇を付ける位置はだんだんと顔の中心へ寄っているように思う。しかもそれはボスも同じだった。たった二回を何秒もかけて堪能する。この瞬間が次訪れるのはあと何時間も先なのだ。それが待ち遠しくて仕方がない。とても切ない
「……ボス」
ぎゅっと彼に抱きつく。ボスはそれに応えてくれる。最近は特に彼が恋しい、目の前にいるのに悲しくなる。これはまずいなあ。下腹に走る痛みを誤魔化すよう、回した腕に力を込める
「……A、最近顔色が良くないな…体調はどうだ？」
「大丈夫です……」
私はようやくボスと離れて、朝ごはんを作る準備をする。お腹痛いなあ
ふと、下着に走る違和感に、私はそっと寝室へ戻る。ああ、始まった。
私は替えの下着をポケットにねじ込んで、リビングをなるべく早く通り過ぎて脱衣所へ駆け込む。あんまり知られたくないなあ
「A……大丈夫か？」
「ボス…ちょっと気持ち悪いです、ご飯できるの時間かかっちゃいそう……」
「構わない、無理せず今日は休め。何か食べたいものはあるか？オレが買ってこよう」
「……」
手を繋いで、外に出して、一人で買い物に行かせる…？
不安だ、外でボスに何か起こったら誰も対処できない。できれば行かせたくない…でもボスのご飯は？私は下着を履き替えて、血に汚れたそれを水のシャワーで静かに洗い流す。お腹が痛い
「……パスタあったっけな…」
朝は茹でるだけでいい。それが終わったら昼は出前を取ろう。明日はもっと出来なくなる。今日のうちに家事をしておかなければ
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レイ - ディアボロ大好きなんで読んでてすごく幸せになりました...ありがとうございます、応援してますッ(*`ω´*)ゞ (2019年7月29日 3時) (
レス) id: 8c2c39cf4c (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 今日の朝からぶっ通しで読んでました！ほんとに最高です、読んでいるこっちまで幸せな気持ちになれました！ありがとうございます！！ (2019年7月28日 12時) (レス) id: 5ad2d14ece (このIDを非表示/違反報告)
うまうま@馬犬さんに憧れて - もう……ほんとすきぃ……。とうとい、d(^q^).｡o(マジ尊い)いつも更新楽しみにしてます。前まではなんか緊張してコメントできなかったんですけど、頑張りました！続き待ってます。 (2019年7月25日 16時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
さとりぐ(プロフ) - あまああああああああああああああああああ死ぬ (2019年7月22日 11時) (レス) id: 87b309d9ee (このIDを非表示/違反報告)
パンバーガー - 二人がめっちゃ可愛いです！無理をしない程度の更新をしてくださいね！ (2019年7月21日 7時) (レス) id: e168a05c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しそし | 作成日時：2019年7月18日 19時
