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特に出かけるわけでもないのにお弁当を作るというのも不思議な話だ。そういえば小学生の頃、夏休み中は母が仕事で昼食を作れないから、と家で作り置きされたお弁当を食べていたな。卵液を混ぜながら、後ろから私の腰元をホールドして離さないボス。そろそろ焼くから離してほしい。離れたくないけど
「ボス、もー、危ないですよ」
「唐揚げを一つくれ」
「ダメです」
「む……」
ボスは拗ねて余計に私の身体を拘束した。この〜…
私はカットされてレモン汁入りの砂糖水に浸けられたりんごを隣のボウルから一つ取り出すとそれをボスの口に押し込んだ
「これで終わりです、ほら、向こうで待ってて」
「……」
ちょっと不服そうにしつつも、ボスはりんごを咥えたままソファの方へ歩いていった。よし、卵焼きを作ってしまおう
ーー
「ボス、お弁当作ったんですけど…どうしましょう」
お弁当って作ってすぐ食べるものなのだろうか？せっかく保存がきくのだからこれは夜にでも食べればいいかな
「お昼パスタにしません？夜お弁当で」
「……どちらでもいいだろう」
あれ？ちょっと不機嫌？私はボスの隣に腰掛けて顔を覗き込む。むすっとしてる、かわいいこの人
「ボス、どうしたんですか？ごめんなさい構ってあげられなくて」
「…オレの好きなことをすると言っていただろう…」
「あー……」
お弁当作りに集中しすぎていた。本当はキッチンに立つ彼女とイチャイチャ…とかしてみたかったのかも……この人本当かわいい
「ごめんなさい、今からなんでもボスの言う通りにします……お昼何が食べたいですか？」
そう言うとボスはチラ、と私の方を向いた。私はじっとボスの返答を待つ
「……お前が、食いたい」
「…えっ」
……
「うう、ボス……これは…」
「なんだ？オレの言うことをなんでも聞くと言ったろう？」
「……ん…」
かなり恥ずかしい。カーテンを閉めているとは言え、明るいリビングでボスとそういった感じになっている。エプロンだって外してないのに、何故か器用に下の服だけ脱がされた。突然ハードル上がりすぎだ
「…ボス、あんまり見ないで…」
正直自分の体にそこまでの自信がない。真っ暗な部屋ならともかく、まだ完全にスイッチの入ってない状態で、十分相手の体が見えてしまうこの明るさはキツイものがある。羞恥心で死にそうだ
「……もっとよく見せろ」
ああ、酷い。今日のボスは意地悪だ。
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レイ - ディアボロ大好きなんで読んでてすごく幸せになりました...ありがとうございます、応援してますッ(*`ω´*)ゞ (2019年7月29日 3時) (
レス) id: 8c2c39cf4c (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 今日の朝からぶっ通しで読んでました！ほんとに最高です、読んでいるこっちまで幸せな気持ちになれました！ありがとうございます！！ (2019年7月28日 12時) (レス) id: 5ad2d14ece (このIDを非表示/違反報告)
うまうま@馬犬さんに憧れて - もう……ほんとすきぃ……。とうとい、d(^q^).｡o(マジ尊い)いつも更新楽しみにしてます。前まではなんか緊張してコメントできなかったんですけど、頑張りました！続き待ってます。 (2019年7月25日 16時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
さとりぐ(プロフ) - あまああああああああああああああああああ死ぬ (2019年7月22日 11時) (レス) id: 87b309d9ee (このIDを非表示/違反報告)
パンバーガー - 二人がめっちゃ可愛いです！無理をしない程度の更新をしてくださいね！ (2019年7月21日 7時) (レス) id: e168a05c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しそし | 作成日時：2019年7月18日 19時
