若し今日この荷物を降ろして善いのなら2 ページ22
残っていたパラシュートは2個。芥川、敦とメルヴィルが使い、Aは神楽におんぶされる形に。
『星海坊主さんと神威は.......』
｢心配要らねェよ、嬢ちゃん｣
『.......誰？』
｢おっと、会うのは初めてだったか？俺は阿伏兎ってもんだ。2人のことはまぁ、任せてくれ｣
『阿伏兎さん.......あぁ、神威の友達の』
｢友達ってほど殊勝な間柄じゃあないがねぇ｣
｢来る、行くぞ！｣
芥川の声とともに、一団は飛び降りた。敦の悲痛な叫び声が大空に響き渡る。
｢A、あの女の子は大丈夫アルか？｣
『.......ええ、絶対にね』
街に降り立ったAらのもとに、太宰がやってくる。
｢これで良かったのだよ、敦君｣
｢そんな！彼女が死ななくちゃいけない理由なんてどこにも｣
｢確かに厳しすぎる結末だね、でも、そうしなくてはいけない理由があったのだよ｣
敦君は首を傾げる。そこにやってきたのは社長だった。
｢社員の異能��
そして鏡花ちゃんは、入社試験に合格した。衝突の直前にね。それがどういうことか分かるかい？｣
敦ははっとして後ろを、海辺を振り返った。
そこに立っていたのは、夜叉を従えた鏡花。
｢夜叉の刀で鎖を斬って脱出した｣
敦は何も言わずに鏡花を抱きしめる。Aもそこに駆け寄り、2人とぎゅっと抱き合った。
｢.......痛い｣
全て、最初から考えられていたのだ。鏡花の入社試験のために。
｢太宰さん｣
芥川が、絞り出したような声を出した。
｢もはや邪魔する者はない。今日こそ.......僕の力を｣
｢どうかな、もう限界だろう？組合の長を倒したんだから。
強くなったね｣
太宰は芥川の肩をぽん、と叩いた。
その言葉を聞き緊張の糸が切れたのか、芥川はふらりと倒れる。
｢何してくれてるアルかミイラ男！私がおぶって帰る羽目になるネ！｣
｢今度酢昆布あげるから、宜しく頼むよ｣
｢マジでか、1年分持ってこいヨ｣
｢ええ.......｣
他の探偵社員も、その場に集まってきた。
『.......！松陽先生、どうして』
｢銀時達から聞きました。A、よく頑張りましたね、流石私の自慢の弟子です｣
松陽はAの頭を撫でる。Aは目尻に涙を浮かべながら、嬉しそうに笑った。
こうして、ヨコハマを巻き込んだ巨大な異能力戦争は幕を閉じた。
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風寧 - 銀桜さん» ありがとうございます！双黒メインの回ですが誰かしら出したくて。銀魂にも｢コンビ｣は沢山あるので誰にしようか迷いました笑。これからもよろしくお願い致します！ (2019年12月6日 22時) (
レス) id: 541cd41ce9 (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 続編おめでとうございます！ ここでまさかの土方さんが参戦ですか…！続きが楽しみです！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風寧 | 作成日時：2019年12月6日 19時
