【小説版】悲劇のブラックスワン (ページ26)

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その後の零時の事ページ26

その日は暗殺者達の活動日だ、笑想愛那ことマスクレインブラッド、瀬戸口冬乃こと暗黒のスナイパー、乱咲桜花ことアフセンディア、この日対決したイーグルズに属する黒澤レイを暗殺しに来ていた

「やっと復讐出来るわ、待ってなさい、黒澤レイ」

愛那はそう呟く、彼女は実は小学生から中学生までの頃黒澤レイにいじめられていた

「アンタ成績良いからって気取りやがって！」
「痛い！やめて！」

昔から成績が良くあまり喋らないかった愛那は周りから気取っていると誤解されていた、それによりいじめを受け痛い思いをしていた

「ふふ、レイ、今度は貴方が痛い目にあう番よ、前のお返しだから。」

彼女達はレイに接近する、レイが行っていた処は不幸にも人気が無い場所だ、愛那はレイを後ろから手を掴む、すると

「誰！」

すると冬乃と桜花はレイを押さえる

「ちょ、助けて！」
「無駄よ、レイ」

愛那は仮面を外す、するとレイは愛那という事を認識する

「愛那！なんでここに！」
「復讐に来たのよ、レイ！」

愛那は剣鉈を一振りしレイの足を切断する、足は宙に舞い血が溢れる

「嘘...」
「嘘じゃ無いわ、散々私をいじめて、次は貴方の番よ！」
「嫌だ！ごめんなさい！許して！」

愛那は仮面をつけ笑顔になる、レイは許してくれると思ったら違った

「貴方は私をいじめました、だから死んでください」

そう、彼女の笑みは愛想笑いだった

「うわ、結構怒ってるわね」
「とりあえずやっちゃいなよー」
「それもそうね、大人しく死になさい、これはいじめの年数、9年分のお返しよ、死んで反省しなさい。」

レイは更に拒絶する

「やめて！嫌だ！本当にごめんなさい！許して！」
「私は許さないわ！死になさい！」

ザクッと剣鉈を心臓部に刺しその後に首に剣鉈を刺した、剣鉈を抜けば真っ赤になった刃先だった、彼女の死体は涙と血で濡ていた、彼女は死体を引きずった

「何処に行くの？任務は終わったわよ！」
「行かなきゃ」

死体を引きずり運んでついた場所は廃校だ、木には美しい桜が満開だ、実はかつて愛那が通ってた小学校だ、愛那は桜の木の下に死体を埋めると拝んだ

「もう大丈夫ですよ、桜ちゃん」

桜、百瀬桜、愛那のかつて友人だったが愛那と共にいじめにあい自ら命を絶った少女だ、桜の木の下にはレイの死体、彼女は復讐をやった事を知らせる為に埋めたのだろう

実に悲しかった