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石垣さんは誠実で、とても真っ直ぐな人だ。
私は前を走って引いてくれる石垣さんの息が上がっていることに気づいた。
私の力は総北の為に使おうと決めていた･･･けど。
石垣さんは私の為に今、京都伏見のチームを離れて引いてくれている。
きっと石垣さんは、私の力を知っても何かしてこようとか、そんなこと思う人じゃない･･･。
私は覚悟を決めなきゃいけない。
このインターハイで全力でこの力を使うと決めたのだから、もう隠す必要はないんだ。
「石垣、さんっ。はぁ･･･っ。わ、私が引きます･･･から、そのまま前を走ってもらって、いいですか･･･っ？」
「え？いや、俺が連れてくって言ったんや。気にせんでええよ？つぅか、前･･･？」
石垣さんは不思議そうに浅く呼吸をしながら振り返る。
私は石垣さんの言葉を聞きながら、みんなに追いつきたい、私の為に引いてくれる石垣さんに少しでも楽に走ってもらいたいと思った。
ふわりと風が起こり髪が風に舞い上がる。
突然の追い風に振り返っていた石垣さんの目が見開かれた。
「君は･･･。そうか･･･。これが、インハイにまで君が出てこれた理由なんか･･･」
そう呟いた石垣さんはこれまで以上のスピードで加速し始める。
石垣さん･･･ありがとうございます。
私は･･･、あなたのおかげでもう一度、総北のみんなのところへ行って、みんなの為にこの力を使うことが出来ます。
心の中で何度も何度も感謝の言葉を繰り返していると、石垣さんが声をあげる。
「見えたで･･･っ！クリスさん。こっからは、君１人で行くんや」
「い、石垣さん･･･っ。ありがとう、ございます･･･っ」
「どんと胸張って、戻ってきてやったよって言ってやりぃや！」
「は、はいっっ」
石垣さんは私の隣りに下がってくると、擦り剥いた頬の血を親指で拭ってくれて、汗だくの表情で微笑んでくれた。
私も今、自分に出来る最高の笑顔で頷いて、下がっていく石垣さんを振り返って見つめ続けた。
そしてカーブで石垣さんが見えなくなるまで見送ると、私は前を向いて見える総北と箱学のみんなの背中に向かって大きな声を出した。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
