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私たちの隣りに並んだ真波くんは、小野田くんと会話してから私の隣りに並んだ。
聞けば伊豆の合宿の初日、小野田くんとクライム勝負をしたから箱学の練習に遅刻したそうで、このインターハイで勝負しようと約束していたらしい。
「姫ちゃん。先輩たちも気にしてたんだけど、更に小さくなってない？痩せちゃった？今日のコンディションはどうかなぁって思って」
「え･･･。あ･･･。気にして来てくれたの･･･？」
「うんっ。さすがにあの開会式の会場で俺たちが姫ちゃんに構っちゃうと周りに姫ちゃんが注目されちゃうでしょ？そう思って遠慮してたんだけど、御堂筋くんのことで関係なくなっちゃったね。あはは」
箱学のみんなは、今日のこの大切な日にまで私のことを気にかけてくれていたんだと思うと、鼻の奥がツンする。
私は精一杯の笑顔で頷いて真波くんに顔を向けた。
「箱学の皆さんに、私は大丈夫です、ありがとうございますって伝えてくれると嬉しいな。真波くんも、ありがとうね」
「うん。そっか。分かった。それじゃあ、また後でね！」
真波くんはまた前を走る人たちに声を掛けながら集団の前の方へ消えていった。
ゆるゆると緩んでしまった頬を撫でていると、隣りで鳴子くんが嬉しそうに笑っている。
「姫は愛されとるなぁ！ま、わいらの愛に比べたらハナクソやけどな！かっかっか」
「････下品」
「ああ！？なんやと？スカシ！！わいらの中にお前は入っとらんわ！スカシもハナクソや！」
「あぁぁぁ･･･。２人とも、お、落ち着いて･･･」
今泉くん、鳴子くん、小野田くんの会話にいよいよ笑顔が零れてしまって、金城先輩と田所先輩が振り返って笑ってくれていて、巻島先輩は呆れたように笑って首を振っている。
ふわりふわりと風に舞う髪を視界に入れながら、心地いいこの空気が続けばいいと願ってしまう。
だけど･･･１キロ地点を過ぎてもうすぐ本スタートだと思うと、ほんの少し鼓動が速くなったのを感じた。
私のみんなへの恩返しを今このインターハイでするんだ･･･。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
