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巻島side２
小さな衝撃に間に合ったんだと安堵して思わず小さな体を抱きしめる。
良かった。
まだ傷つけられていない。
間に合ったっショ。
姫の泣き声が心を締め付けて痛い。
扉を閉めて鍵はかけずに姫を洗面台の見えるところへ抱き上げて運んで降ろすと、不安そうに見上げてくる泣き顔。
大丈夫だと安心させるように頷いて姫の涙を親指で拭ってやると、静かにしていろと口に人差し指を置いた。
小さく頷いた姫に微笑んで扉を静かに閉めた俺は、リビングまで音を立てずに歩いて勢いよくカーテンを開けた。
ベランダには姫の下着を握った若い男が突然現れた長身の俺を見上げて目を見開いて固まっている。
さあ、俺の姫君を脅えさせた罪、償ってもらうっショ！
鍵を開いてベランダへ出ると、後ずさりした男と対峙するが男は２０代半ばの気の弱そうな男だった。
こんな奴に姫は泣かされたという思いで頭が沸騰しそうっショ。
「････ぐっ」
俺は男の腹を踏みつける形でベランダの端に押し付けると、乾いてきた髪が風に流れるのを気にせず男に顔を近づけた。
「････お前。覚悟は出来てるっショ」
「す、すみませ･･･っ。見逃して、くだ････ぐぇっ」
男の脅えた声が不快で足に力を込めると、男の体の震えが足から伝わって吐き気がする。
パトカーのサイレンがマンション下で鳴り止むのを確認して携帯電話のライトをオンにして下の警察官に場所を知らせると、男は慌てたように暴れだした。
逃がすわけないっショ。
小柄でも男は男、足で押さえつけるには限界があって思わず男の腹に一発入れてしまったがこれくらいは許されるだろう。
右手の拳に痛みを感じたがそんなことどうでもいい。
蹲る男の胸ぐらを掴んで押さえつけているとインターホンが鳴る。
洗面台の扉の向こうには姫がいるが、扉が開く気配はない。
きっと脅えながらも俺の指示に従っているのだと思うと荒れ狂う心が少し落ち着いた。
何度目かのインターホンが鳴った後、管理人がノックした後玄関のドアを少し開けて恐る恐る声をかけてきた。
後ろには３人の警察官を引き連れて･･･。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいコメントをありがとうございます＾＾素敵なお言葉をたくさん頂けてモチベーションを保てています。本当に感謝感激です。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月18日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - これを見ると疲れが癒されます。姫ちゃん可愛すぎです! (2019年8月18日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 美月さん» 嬉しい感想ありがとうございます♪応援と温かいお言葉、とても励みになります＾＾今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年5月3日 10時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!第１期から見させてもらいました!もの凄く面白いです!過保護な自転車部員は見てて凄く楽しいです!この作品大大好きです！応援してます!! (2019年5月3日 9時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - かあさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾確かにベタですよね。ですがなかなか私好みの方向に行ってくれない終わり方の小説が多くて執筆し始めてしまいました（汗）自己満足な小説になってしまっていますが今後とも頑張りますのでお付き合いくださると嬉しいです＾＾ (2019年4月21日 7時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年1月25日 0時
