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青八木side


姫の声に耳をすませていたら、寝息が聞こえてきて、ふっと微笑んでしまった。

小柄な165cmの俺よりもっともっと小さな女の子。

この子の華奢な小さな手を、俺は何度握ってきただろうか・・・?


俺の姫への好意は、周りから見ると『母親』と言われてしまうけれど、姫が安心して俺に甘えてくれるなら、今は『母親』でもいいと思ってる。

小さな可愛い寝息を聞いて、心が温かくなりながら、右手の温もりを感じていると、純太の小さな声が聞こえた。



「青八木。まだ起きてるか?」

「・・・ん」



俺が返事を返すと、純太は小さく息を吐き出して言う。



「俺・・・。心臓壊れそうだよ」

「・・・緊張?」

「ああ。俺たち、男と思われてないのかね・・・。凡人の俺にはハードル高いわ・・・」

「・・・違う。信頼、されているだけ」



俺の言葉に純太は少し黙った後、『なるほどだな』と微笑む気配がした。



「なぁ、純太・・・覚えてるか?俺たちが、姫の過去を金城さんから聞いた、あの日の決意・・・」

「うん?ああ。忘れるわけない」

「・・・姫のことを知れば、心の守り方も、分かる」

「ああ。あの頃の俺たちよりは、姫のこと分かってやれてる・・・かもな」



純太にだったら、俺の気持ちは知られてもいいと思う・・・。

それに、純太もきっと・・・姫のことが好きだと思うから。



「・・・純太。俺、あの時よりも、ずっと強く、姫の心を守りたいと思ってる。・・・俺、姫が好きだから」

「・・・っっ。そ、そうか。うん・・・。何となく、そう思っていたよ」



何かに耐えるように言葉を搾り出す純太に、少し可笑しくなった。

純太・・・全然隠せてないよ。

俺が笑った気配に純太は気づいたんだろう。



「青八木・・・?」

「純太も、同じ気持ちなんだろうと、思って・・・。俺には、わかる」

「・・・はは。俺たちの間に、隠し事なんて出来ないな」

「・・・姫は皆が好き。恋愛の好きじゃない。今は、それでいいと思う。俺は、母親枠だから」



俺の言葉に、純太は笑い声をあげた。

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作品ジャンル:恋愛
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも感想ありがとうございます^^箱学偏は何故か荒北さんと新開さんがグイグイ前に出てきていますね(笑)今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 私、箱学の中でも特に泉田さんと荒北さんが好きなのでお二人との絡みがあって嬉しかったです!更新頑張って下さい (2019年8月13日 21時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ミズキさん» コメントありがとうございます。間違えていましたね・・・すみません><現在多忙のため修正に少しお時間がかかるかと思いますが少しずつ直していきます。ありがとうございました。 (2019年4月5日 6時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 東堂さんの名前甚八じゃなくて尽八ですよ! (2019年4月4日 23時) (レス) id: eee77d9b22 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ぺやみさん» 嬉しいコメントありがとうございます^^御堂筋くんとの絡みも視野に入れているのですが、負の絡みになりそうです★大丈夫でしょうか?(汗)今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします^^ (2018年12月1日 13時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2018年11月26日 20時

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