０２ ページ2
「････いっ。うー･･･。体がキシキシしてるぅ･･･」
朝起きると昨夜の比じゃないくらいの全身の痛みに涙が出てきた･･･。
こんなに辛い筋肉痛になったのは初めてだけど、昨日は自分の力で自転車を漕ぐことができたんだよね。
嬉しかったなぁ。
なんとか制服に着替えることに成功してから冷蔵庫の中にあるヨーグルトを持ってきてテーブルにつく。
「あ、フルーツだ。お2人ともありがとうございます･･･。いただきます」
時々このヨーグルトを食べることはあったけどこんなに美味しいと感じたのは初めてかもしれないと思いながら朝ごはんを食べて玄関に向かい、昨日と同じように靴を履いて振り返って『いってきます』と家を出た。
ゆっくりゆっくり歩きながら裏門坂の下まで来たけれど。
うー･･･今日はこんな状態だし正門に回ろうかな？と考えていると後ろから背中をぽんと叩かれた。
「きゃあっ！･･･いっ」
驚いて背筋を伸ばすと筋肉痛でしゃがみこんでしまう。
すると上から戸惑った声がかけられた。
「お、おい。大丈夫か？」
「･･･え？あ･･･田所先輩」
崩れ落ちた体勢のまま声の主を探して見上げると田所先輩が中腰で私を覗き込んでいた。
見上げて目に入った田所先輩に話しかけてみる。
「お、おはようございます。あは･･･ちょっぴり体が言うことを聞いてくれません」
「おう。あー。あれか。昨日は頑張ってたからな。慣れない運動で筋肉痛かぁ」
「そうみたいです･･･。」
田所先輩は納得したみたいで豪快に笑いながら立たせてくれた。
「んで、こんなところで立ち止まって何してたんだ？その様子だと遅刻しちまうぜ？」
「あぅ･･･。昨日はこっちの裏門坂から学校に行ったんです･･･。でも今日は無理そうだなと思って考えてました･･･」
「仕方ねぇなぁ。ほら、来い」
「･･･え？きゃあっ」
田所先輩は私の肩を引き寄せると片腕に私のおしりを乗せて抱き上げた。
えええぇぇぇ！
ここでもまさかの子供だっこ･･･３日目にして慣れてしまいそうで怖い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとうございます＾＾不快だなんてとんでもないですよ。こうして読んでくださる方がいるんだと再認識出来て、とても励みになります(*^^*)ありがとうございます♪ (2019年8月13日 19時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 此方こそ、よろしくです。コメントは数回しかしたことがないので不快な気分にさせてしまうかもしれないのですが(._.) (2019年8月13日 16時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 1期に続いて２期も感想頂けるなんて感激です＾＾狂喜乱舞という表現にとてもテンションが上がっております。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年8月13日 4時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 心が...狂喜乱舞しました。もう、本当に...最っ高です！ (2019年8月13日 3時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - YAMASAさん» 感想ありがとうございます＾＾舞台版も面白いですよね。応援ありがとうございます♪頑張りますね！ (2018年11月4日 5時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年10月29日 21時
