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ルイは慌てた様子で扉を勢いよく閉めてしまいましたが、ナミは気にする事なくるうを降ろすとにっこりと微笑んで選んであった2着のドレスをるうの前に差し出しました。




「るう様。こちらの薄オレンジのドレスと、こちらの薄ピンク、どちらがよろしいですか?私はやはり肌の白いるう様にはピンクが映えると思うのですが」

「あい。るう。ぴんく、しゅき、でしゅ」




るうの返答にナミは嬉しそうに頷いてオレンジの洋服を手早く除けると、るうを着替えさせて髪を結い、ドレスの色より少し濃い、るうの瞳の色に近いリボンで飾りました。




「さぁ、るう様。喉が渇いておられたのでしたね。朝食も出来ておりますので1階の食堂へ参りましょう。出発の時間までごゆっくり召し上がってくださいね」




ナミはピンクのドレスに着飾ったるうを愛でながら抱き上げると、扉前で待機していたルイを従えて食堂に向かったのでした。


朝食を終えて王都までへの順路や次の宿泊予定の町の事をリクたちが話し合い、いよいよ出発の予定時間が迫っていた時、宿屋の前であの狼族のレンとランがカイにだっこされていたるうの傍まで走ってきました。




「もう行っちゃうんだな。ま、またさ。遊んでやってもいいぞ」

「るう。元気でね。ここに来た時には絶対絶対ぜーったい声かけてね?」

「あい・・・っ。ありあと、でしゅ。きっと、あいに、きましゅ」




せっかく仲良くなれたのにと残念な気持ちと、また来てもいいと言ってくれるレンとランの言葉を聞いて嬉しい気持ちになります。

籠に乗り込み動き出してもレンとランは宿屋のご主人たちと並んで手を振り続け、るうも大きな籠の高い位置から見えなくなるまで手を振り続けたのでした。




「いいお友達が出来てよかったですね」

「っ。あいっ。さでぃ、いがい。こども、はじめて、おともだち、でしゅ」




ふにゃりと笑ったるうに和みつつも、一番忘れていいサディの名前が出ると、カイとリク、そしてアルまでもが顔を顰めました。

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設定タグ:溺愛 , 愛され , 幼女   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ダリア - バルさん!素敵です!!ログさんもっと絡みが見たいです!ルイくん可愛い!!良いぞ、もっと、るうちゃんを愛して!!! (2022年9月15日 7時) (レス) @page49 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(*´-`) (2021年6月9日 0時) (レス) id: a790115b23 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - kuroさん» いつも嬉しいお言葉をありがとうございます^^何度も読んでくださっていると聞いてとても励みになりました。愛おしいだなんて・・・(嬉泣)今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年9月17日 0時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - 更新ありがとうございます!いつも癒されてます!最後まで読んだ後に最初から読み直してますが読む度愛おしさが増すばかりです!これからも頑張ってください^^ (2020年9月16日 15時) (レス) id: 922f0caa1e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 月さん» 嬉しいコメントありがとうございます^^リメイク前を読んでくださっていたのですね(嬉)あの時の瑠璃夢が現在の瑠璃色の夢でございます。改めて今後もよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年8月22日 2時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃色の夢 | 作成日時:2020年6月12日 4時

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