先輩と後輩の段�� ページ38
最近やけに視線を感じる
自意識過剰とかそういうのではなく
パッと振り返ると確実にいるのだ
誰がというと例の合同実習があってから俺を避けているはずの
平滝夜叉丸だ
向こうは隠れているつもりだろうが
ギリギリ見えてるぞ、その外はねの前髪が
最近ずっとついて回られているんだが何の用だろうか
何か大事な用事があって声をかけられないでいるのか？
『…何か用？』
「！！」
声をかけた途端、ﾋﾟｬｰと奇声をあげて逃げていった
なんなんだ一体
しばらく放置しているとまた戻ってくる
暇なのお前？
ずっとついてきて何かあったら面倒だなぁ
そう思いながら今日は散策のために裏山へ行く
平はまだついてきているようだ
『…おい、出てこいよ。なんでついてくるんだ？』
「！」
『いい加減にしてくれないか、ずっとついて回られても迷惑なんだ』
ついつい語気を強めて話しかけてしまった
まあ元からビビられているしいいか
「わ、私は…！」
何か言おうとして口をつぐむ
久しぶりに声聞いたな
言い淀む姿は平らしくない
いつまで待っても話そうとしない
時間の無駄だろこんなの
俺は踵を返して裏山の道を進む
「あっ、まってくださ…っ！？」
俺を引き止める声が途中で消え、そのかわりドスンと落ちた音がする
なんだ…？
振り返ると落とし穴が見えた
落ちたか
「くそぉ…！キハチローのやつめぇ〜！！」
『おいおい…大丈夫か？』
「ぐぅ…だずげでぐだざい゛！」
『へいへい』
泥まみれになった平を救出する
いつもの勢いが消沈していた
「ありがとうございます…」
『で？なんで付き纏ってた？』
「付き纏ってただなんて！私はただ…」
そこまで言って押し黙ってしまった
あーおしいな
あと少しで言い出しそうだったのに
自白剤とか今度調合してみようかな
どんな材料がいいだろうか
いけないいけない
こんなところで考えに耽ってしまっては
この目の前の後輩をどうにかしなくては
『どうでもいいけど、迷惑だからこれ以上付き纏わないでくれ』
「っ…でも」
『これ以上続けるとこちらも相応の対応をさせてもらう』
「相応の対応…？」
ビクビクと震える平
の後ろに珍しい薬草を見つけた
摘みたいなと一歩踏み出した
その時
ザクリと嫌な音を立てて
苦無が俺と平の間に刺さった
〜ﾌﾟﾁ設定〜
伊作と共に新しい薬とか開発しちゃう
ご都合展開とかこれから起こりうる
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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