追求90個目 ページ41
貰ったインカムを、ロボロと同じ様に耳に付ける。
すると彼は「似合ってるや〜〜〜ん」と嬉しそうに笑った。
それにつられて自分の口元が緩むのが分かる。恥ずかしい。思わず顔を逸らした。
「んふふ、ぁ、そやそや。それで何でAは此処に居ったん?」
彼の今は見えない瞳が不思議そうに此方を見詰めている。そうだった、本命を忘れていた。
私は先程の事を彼に伝え、作業室の鍵を開けて貰う様に頼んだ。
すると納得した様に手をポン!と叩くと、部屋の前まで歩いて
コネシマ同様の操作を始めたロボロ。
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暫く待って居ると、ロボロが扉を開けてくれた。
そして一言「有難う」と告げると、彼は「いいんよ、いいんよ」と優しく笑って扉を閉め、
「ぁ、せや。今日から此処はAちゃん専用の部屋やから、一応今は鍵外しといたで!
もし他にも頼みたい事とかあったら部屋隣やし、頼ってくれてええからね」
ずに、少し言葉を付け足してから、部屋を出て行った。
正直迷惑ではあるだろうが、言葉に甘えさせて貰い、今後色々聞こうと思う。
それにしても助かった。彼には後でまた感謝せねばならない。
取り敢えず暗いままでは何も見えないので、
部屋に設備されている電気を点ける。
するとあからさまになる、奥の一部の方が荒れた状態。
そして蘇るコネシマさん。
嗚呼、そういや此処は片してなかったんだっけか。
ならば、此処で作業をする前に。
何が置いてあるのかの把握と同時に、片付けをしてしまおう。
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こうして作業に没頭する余り、気が付けば時計の針は7を指しており、それが朝方だと言う事を理解するのはそれから数分後のインカムからのバリトンボイスだった。
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代口 - ゆきさん» 配色についてはあくまでも個人的な創造の一部だったので、其処まで意識しておりませんでした。指摘されて初めて感じる違和感…しかし今作につきましては、このままの配色で行きたいと思います。ご理解頂きます様宜しく御願い致します。 (2018年10月15日 22時) (レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ん〜。マンちゃが緑でゾムか黄緑じゃないっけ〜。 まぁ、気にしないけどねぇ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - らんちゃ(らんちゃん)のなんか恥ずかしいね。がグッ……ガハッ(吐血&鼻血)だった。可愛い (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ハクさん» うわあああ有難う御座います(; ;)そう言って貰えると本当に嬉しいです…!今後も更新頑張りますので、どうぞ宜しく御願い致します!!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 13ffe3f0cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - うああああああ!すごい作品ですね!話の流れもスラスラしていて最初から読ませて頂きました!終わるまで見続けます頑張ってください(´ω`) (2018年6月7日 20時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:代口 | 作成日時:2017年1月29日 23時