情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

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【Noside】







神楽｢……何この馴れ馴れしいおっさん

おでこに鼻くそついてんだけど｣






銀時｢おっさんて誰に抜かしてんだアバズレ！

1人で大きくなったような顔しやがって！！


乳揉んだろか！？




つか勘違いしないでよね！？


これは別に鼻くそとかじゃなくてホクロなんだからね！｣






神楽｢は？勘違いしないでくれる？


ホクロの事じゃなくて

その横に着いてる物体の事言ってんだけど｣






銀時｢……あ、ホントに鼻くそついてた｣









神楽｢……つーか、

なんでこの人銀ちゃんのコスプレしてんの？｣






銀時｢え゛｣






神楽｢というか何故俺達の事を知っている｣






銀時｢え゛ッ｣








時間泥棒に言われた言葉





｢この装置を付ければアナタと認識される事はありません｣



｢呉々も自分の素性を知られてはいけませんよ｣






今の銀時は、新八や神楽、……その他からは

銀時だと認識する事は出来ない










銀時｢……あ、あの実は俺昔銀さんに

えらく世話になったもんでね


彼とは義兄弟の契りを交わした仲なんだ〜……｣






新八｢義兄弟？｣






銀時｢あ、あぁ

この着物もその時譲ってもらったもので……


あ、君達の話も詳しく聞いてるよ〜？？｣






神楽｢こっちは聞いた事無いけど、義兄弟なんて｣






新八｢名前は？｣








疑いの目を向ける二人と冷や汗を垂らす銀時





咄嗟に適当な名前を言おうと口を開いた時、















『……んふ、


懐かしい顔がやっと揃ったと思ったら

ただの公然わいせつ物だったな』













銀時｢あぁ！？

だァれが公然わいせつ物……って、｣






新八｢！！｣






神楽｢！！｣







3人の耳に届く、聞きなれた声

が、その言葉にはあの独特の訛りがあまり感じられない




キョロキョロと辺りを見回す銀時と

銀時の背後を睨みつけるように見遣る2人








神楽｢……A、｣





新八｢………｣






『おぉ、怖い怖い


騒々しい音が聞こえたと思ってやって来てみれば……

まだこの街に居たんか』









銀時｢お、お前は……｣






『ん？

アンタとは初対面の筈


……なんでそんな馴れ馴れしい雰囲気出してんの？』







にっこり




そんな効果音が似合いそうな微笑み



ただ、その表情は以前の面影はなく

感情が抜け落ちているようだった




感じられるのは圧、不気味さ

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