情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

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【Aside】








｢よォ、5年経って髪でも染めたか


何デビューですか、

お前ェも銀さん死んだデビューかコノヤロー｣






『！』







空を見上げていると、

突然背後から声が掛かった




反射的に懐に手を忍ばせ振り返れば

暗闇の中でもはっきりと見える銀色








銀時｢おいおい、俺の顔も忘れ……、って、


そうだった、この鼻くそ……｣






『……いや、アンタの正体は分かってる』







銀時｢！｣






『こうやって話すのは数年ぶりか


まぁアンタの方からすると、

数日前までは普通に私と会ってたと思うけど』






銀時｢……ま、

お前ェなら何か知ってるとは思ってたからな



そうなら話は早ェ、単刀直入に聞くぞ


俺を殺したってどういう、｣






『すまんな

残念ながら易々と話せるモンじゃない』








銀時の言葉を遮ってそう言う




桂くんや土方さん、沖田くんには話せたが、

万事屋2人や銀時





……特に銀時なんかは、

私に頼んできた張本人だ




今の此奴が知らないとは言え、

知ってしまったら変に責任感じるだろ








銀時｢…………｣






『そんな見詰められてもな

話せないもんは話せない


……まぁ、でも、』









じぃっと何か言いたげな瞳で見詰めてくる銀時


一度夜空へ視線を向け、また戻す









『あの子達は存外私に懐いてくれててな

他の奴らもそう



アンタが殺されたって、

半分は信じてもう半分は信じなかった』






銀時｢だろうな

けっ、お前ェに俺は殺せねェだろ｣







『ふは、案外やってみないと分からんやろ』








悪態をつく銀時に1つ笑みを零す



でも確かに興味あるな、

此奴と私がやったらどっちが強いんだろうか



……勝てる気はしないが負ける気もしないな










銀時｢……おい、A｣






『……ん？』







銀時｢何がお前にそうさせてんだ


態々汚れ役買う様なマネして

んなボロボロな身体で駆け回って｣






『……さぁな

さっきも別の奴らに聞かれたよ



ま、少なくとも、

こんな地獄みたいな未来はごめんってだけ』








はぐらかすように微笑んでみせれば、

諦めたようにため息をつかれた




さっきも言ったが、

コイツだけには話すつもりはない









銀時｢……結局話さねェんだな、ったく……｣







『生憎秘密主義なモンで



……そのうち嫌でも知るだろうけど』

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