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【Aside】
沖田「……可愛いってなんでィ」
自分に撫でられながらそっぽを向く沖田くん
若干不貞腐れているが、耳が赤い気がする
いや、可愛いなおい
ツンデレ、……顔が良い人がやると破壊力凄まじい
近藤「ははは!!
流石に総悟もAさんには敵わんようだな!」
笑いながらそういう近藤さん
近藤「しかし、こうやって見ていると
Aさんがミツバ殿のようにも見えてくるな!
まるで姉のような……いやAさんなら兄か!
それで総悟も懐くんだろうな!」
『ミツバ殿?』
沖田「俺の姉上でさァ
Aさんにもいつか会わせてやりやすよ
綺麗な人ですぜ
……だが、惚れたら許しやせんよ」
『んふ、会ってみたいわそのお姉さん
沖田くんのお姉さんならそら綺麗なんやろうな』
頬を緩めながら話す沖田くん
今日は表情豊かだな
と思いつつ、沖田くんの方を見ていると
酒の匂いが微かに香る
『ちょ、沖田くん?』
この子酒飲んどるやん、未成年やろ
……いや、花見の時も飲んでたか
近藤さん達は何も言わないし
こういう所にいるから飲み慣れてるんだろう
あまり褒められたものでは無いが
まぁ別にそれをどうこう言うつもりも無い
寧ろ一緒に酒を嗜む事が出来て嬉しいしな
ただ、まだあまり飲んでいないのに
いつものポーカーフェイスが崩れているという事は
そこまで酒に強い訳ではないのだろう
止めるべきか迷っていると
太腿に何やら重みが
沖田「あーあ、ちと借りやすぜぃ
しばらく横になりやす、起きてはいるんで」
自分の膝を枕にしこちらを見上げてくる
酔っているようだが
眠そうな訳でも調子が悪そうな訳でもない
酒が入り甘えたくなったのだろうか
断る理由もないのでそのままにしておく
『ちょっとだけやで?足痺れてまうし』
沖田「ヘーイ、ありがとうございやす」
一連の流れを見ていた近藤さんが
近藤「なるほど
Aさんは総悟の兄のような存在ではなく、
想いび「ドカッ」グフォッッッ」
何かを言いかけたが、
サッと起き上がった沖田くんに蹴りあげられる
『……どうし「なんでもないでさァ」』
食い気味にそう答え
再び膝に頭を乗せてくる沖田くん
近藤さんは天井に突き刺さったままだ
『……えぇ…?』
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作者名:か。 | 作成日時:2022年2月6日 0時